40代の妊婦が安産体質になるには?妊娠したら始める5つの習慣

40代の妊婦が安産体質になるには

40代での出産。妊娠して安心していたら、次は出産。考えると不安ばかりが湧いてくるかもしれません。

でも、大丈夫です。焦らず、無理せず、自分のペースで、安産に向けできることから始めてみてはどうでしょうか。

この記事を書いた看護師

助産師・看護師jun
Junさん
・大阪府/30代
・正看護師免許
・助産師免許
看護師資格を取得し、その後、助産師資格も取得しました。助産師として働きだし15年以上になり、妊活、子育てで悩むママさんを少しでも看護師・助産師目線でサポートできる記事を執筆していきます。

1.安産って何?あまり大変ではないお産の基準とは

あまり大変ではないお産の基準とは

「安産で良かったね」「もっと大変な人もいるから安産だったよ」とお産後のお母さんたちの会話で聞こえてくる会話です。安産とは、短い時間で出産に至ることでしょうか。何回もきばらなくてもスルっとでてくることでしょうか。

  • 安産=成功=良いこと?

辞書には安産は難産の反対語として紹介されています。

  • 安産=あまり大変ではないお産

では、私たち医療者が考える「あまり大変ではないお産」とは、何を基準に判断しているのでしょうか

 

分娩所要時間(初産婦は15時間・経産婦は30時間)

陣痛の始まりは、10分に一回以上の陣痛が始まってからの時間を基準にします。

ずっと痛みが続いていても、

  • 「途中15分くらいの陣痛の間隔になった」
  • 「朝から痛かったけど30分くらい眠れた」

ということであれば、その度に陣痛開始時間は一旦リセットします。分娩所要時間とは、陣痛が10分以内になってから胎盤がでるまでにかかった時間のことを指します。

母子手帳にも記載欄があるので、確認してみて下さいね。

初産婦の方は15時間、経産婦(出産経験)の方は30時間を基準にし、それ以上かかれば遷延分娩、つまり大変なお産と判断します。

 

出血量(800ml程度が基準)

お産が始まった「おしるし」から始まり、分娩中は進行とともに出血が増えてきます。子宮の入り口が開いてくるからです。無事に赤ちゃんが誕生した後も、胎盤が出るときには胎盤が剥がれた部分から出血します。

全てが終わった後にも、分娩後2時間は産後出血のリスクが非常に高い時間と考えるので、部屋には戻らず分娩室や待機室で過ごします。この全ての過程が終わるまでの出血量は、800ml程度におさまります。

これ以上の出血は弛緩出血、大変なお産だったと判断します。

 

赤ちゃんが生まれてから呼吸するまでの時間

赤ちゃんが生まれたとき「オギャー」と泣いたら元気、泣かなければ心配します。生まれる前に赤ちゃんが酸素不足になり、危険信号を発していることがありますが、そんな状況でも産まれてすぐ泣く赤ちゃんもいます。

泣かなければどんどん真っ黒になっていくので、刺激をしたり酸素を送ったりしながら呼吸するのを待ちます。大人と同じで、酸素がないと赤ちゃんは生きていけません。赤ちゃんが呼吸し始めるまでの時間が長いと、大変なお産だったと感じます。

 

赤ちゃんの臍帯血の血液ガスを調べることで分かる

時間の感じ方だと、非常に主観的なことになりますが、客観的証明として赤ちゃんのへその緒から血液をとって調べることが一般的です。臍帯血の血液ガスを調べるのです。この値が基準より低いと、分娩中赤ちゃんがしんどくなり、大変なお産だったと判断します。

 

看護師からのポイント

助産師ポイント

実際はもっと大変だったのに、母子手帳を見たら自分が思ったより短かった、赤ちゃんが大変かもと言われて心配したけど、産まれたら何ともなかったなど、お産の体験談は人それぞれです。不安ばかりを膨らませるのではなく、毎日の生活に「妊娠したら始める習慣」を取り入れていきましょう

 

2.40代で妊娠したら始める5つの習慣

40代で妊娠したら始める5つの習慣

40代で妊娠したら、まずは以下の5つの習慣を守りながら、なるべく体を安産体質に変えていきましょう。

 

(1)規則正しい生活習慣は大事

  • 決まった時間に起きて、決まった時間に寝る
  • 食事はできる限りバランスよく、野菜も食べる
  • 体重はできるだけ毎日測定する
    (無理なら1週間に一回は測る)
  • タバコを習慣がまだ辞められてないなら、できるだけ減らす
  • コーヒーを飲む習慣があるなら、14時以降は眠りにくくなるのを避けるため飲まない
  • カフェインレスコーヒーに変えてみる

など、当たり前の生活習慣は、思った以上に体や心に良い効果をもたらしてくれるはずです。基本的知識で赤ちゃんに良くないだろうなと思うことは、やはり良くないわけなのです。

 

(2)難しくない知識を学ぶ習慣

  • 妊娠中に気をつけることは?
  • 陣痛とは?
  • おしるしとは?
  • 破水とは?

という簡単で、当たり前な知識を自分で学ぶ習慣も大事になります。何も分からない状況が、妊婦に余計な不安を膨らませてしまいます。心配したり不安になったりするなら、自分の体にこれから起きてくる変化を先取りして学ぼうとすることです。

 

看護師からのポイント

助産師ポイント

40年の人生経験が、ここでも非常に役立つはずです。知らない知識を学ぶ方法、雑誌やネット、本など情報は溢れています。情報に振り回されないようにと心配しすぎないで、知らないことを知りたいと思う好奇心に素直になってみることをお勧めします。

 

(3)イメージトレーニングする習慣

「陣痛がきて、痛みがまして、産まれる」までをイメージする習慣も大事になります。

  1. 陣痛がきたような気がします
  2. まだ15分間隔だから特に気にせず動こう
  3. (それから3時間が過ぎました)
  4. 「今陣痛は8分くらいの間隔かな」と一旦病院に連絡します
  5. 病院から、まだ様子みるように言われました
  6. (さらに2時間が過ぎました)
  7. 「陣痛が5分間隔、さっきより痛みも強い」
  8. 再度病院に連絡、病院にくるように言われました
  9. 診察で4センチ子宮の入り口が開いていました
  10. 「全部開く10センチまではまだまだだなあ」と思いつつ・・・
  11. 痛みはどんどん増してきます
  12. 「痛くなったら息を止めず吐くんだった」と呼吸に集中します
  13. 病院にきてから6時間、やっと子宮の入り口が全開しました
  14. 「もう少しで赤ちゃんに会える」と頑張りました
  15. それから、1時間後赤ちゃんがでてきました

「可愛い、私に似ているかな」と赤ちゃんの顔と、産み終わったご自身の様子を想像してみて下さい

 

看護師からのポイント

助産師ポイント

皆さんは、40年近くの人生経験があります。それを存分に活かしてイメージを膨らませることができます。友人や兄弟に聴く、雑誌や本の体験談を読むなどしながら取り組むとよいですが、最終結果は元気な赤ちゃんが無事産まれたイメージで終わるようにして下さいね。始めは難しいと感じるかもしれませんが、何度も繰り返すことで不安が楽しみに変わってくるはずです。

 

(4)意識して呼吸できる習慣

どんな人でも、普段の生活では無意識に呼吸をしています。でも、痛みがくると「痛みがまたくる、痛い」と痛みに集中してしまい、その痛みに耐えようとする力が先に働くようにいなります。結果、呼吸をすることを忘れてしまうのです。(嘘のような話ですが本当です。)

どんな呼吸をすれば良いのか、痛くない方法はどうだったのかと、ややパニックになる方もいます。そんな時に慌てないために、呼吸を止めない練習をしておくことです。

 

どんな状況になっても呼吸を止めないことを習慣化する

先ほどのイメージトレーニングとか重なるところもありますが「どんな状況になっても呼吸を止めない」習慣を目指します。具体的には、ローソクの火を消すようなイメージでゆっくり息が途切れるまで吐き続けます。

人間は酸素が足りなくなると自然に息を吸いますので、練習するのは吐くことがメインです。

 

(5)股関節を柔らかくする習慣

子宮の入り口が無事に開いて、分娩台にあがりました。病院によっては、分娩台で足を広げることなく横向きのまま、後ろ向きのまま出産できるところもありますが、仰向けになって産むというのがほとんどではないでしょうか。

一般的には年齢を重ねることで、柔軟性も低下すると考えられます。普段の生活の中にあぐら習慣をもつだけで、股関節は格段に柔らかくなります。産む直前にやっておけば良かったと後悔しないように、あぐら習慣を取り入れてみて下さい。

 

看護師からのポイント

助産師ポイント

私の経験では、横向きでぎりぎりまで頑張って、最後でてくる直前には仰向けになるというのが、体力的にも赤ちゃんにとってもスムーズな分娩になる印象です。状況にもよりますが、赤ちゃんがでてくるときに、股関節を開くと極度に痛みを訴える方もいます。

 

3.分娩中に自分の力で安産に近づこう

分娩中に自分の力で安産に近づこう

分娩は最終的には、体力勝負だというのはまぎれもない事実です。日常的にも、年齢を重ねることで、体力の低下や疲労回復に時間がかかることは皆さんも感じているはずです。

いざ、分娩が始まったときに一番大切なことは「無駄に疲れないこと」です。そのためにできることは簡単ですが、分かっていてもできなくなるのがお産の難しさなのかもしれません。

 

何でもいいので口から食べること

食べやすいゼリー、アイスなんでもいいので、口から取ることが効果的です。自分の食べ慣れているものを持っていきましょう。

少しずつ、食べられるだけでいいので口に入れるようにして下さい。

 

カロリーがあるものを飲むこと

水やお茶だけでなく、スポーツドリンクなどのカロリーがあるものを飲むだけでも大丈夫です。食べることが難しそうなら飲むことです。食べることも飲むこともできなければ、点滴をすることもありますが、口から食べる、飲むことに勝るものはありません。

 

休むことも大事

陣痛がきたらまっていましたと気持ちがあがり、休むことを忘れてしまう方がいます。

陣痛がきても始めは15分、8分と間に休憩が必ずあります。その合間には休んで下さい。眠れなくてもいいです、目を閉じるだけでもいいです。長丁場になってきだすと周りも自分もあせってきますが、そんなときこそ休んで下さい。

 

歩くことは分娩が始まったら控えよう

陣痛が弱くなったり、間隔があいてきたりする微弱陣痛と呼ばれる状態になったときは、歩くことが有効なこともありますが、疲れがたまってくることでも微弱陣痛になります。

 

看護師からのポイント

助産師ポイント

やはり、体力的に考えても、歩いたり散歩したりは分娩が始まる前にできることで、いざ陣痛がきてからは体力温存のために休めるときには休むことを私はお勧めしたいです。

 

分からなくなったら、ひたすら呼吸に集中する

分娩中には痛み、疲労、周りの声、思ったように進まないなどのストレスや不安が襲ってくることがあります。そんなときは、一旦難しいことを考えることはやめます。「ひたすら息を吐く」これだけに集中するようにして下さい

 

看護師からのポイント

助産師ポイント

このアドバイスだけで落ち着きを取り戻し、諦めかけていた自分のお産に前向きになる方をたくさんみてきました。「分からなくなったら、ひたすら呼吸に集中する」覚えておいて下さいね。

 

4.まとめ

分娩前に勉強して知識を増やし、お産に向けたイメージトレーニングもしてきました。お産が始まってからもパニックにならないように、自分でできることを理解しました。それでも思ったように進まないことや、年齢的にも無理せず帝王切開をと言われることがあるかもしれません。

それでも、落胆したりはしないで下さい。

40代になり妊娠したこと、安産に向け取り組んできた時間は消えることはありません。どんな経過をたどっても「無事に元気な赤ちゃんに逢う」と強い気持ちが最後はあなたを支えてくれます。頑張って下さい。


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jun

【大阪府/30代/正看護師免許/助産師免許】助産師として働きだし15年以上になりました。読んだ方が、「また明日も頑張ろう」と気持ちを後押しできるような記事が書けるよう、頑張ります。