出産するなら?総合病院と個人病院のメリット・デメリットを徹底比較

出産 総合病院 個人病院

妊娠に喜んだのもつかの間、次は乳児を無事に産んであげられるように病院選びが必要になってきます。

総合病院・個人病院いろいろな出産場所があります。様々な情報に溢れている今だから、その中から皆さんが自分で自分に合う病院を選んでいく必要があります。

今回はそんな病院選びのために、総合病院・個人病院それぞれのメリット・デメリットを比較してご紹介します。

総合病院のメリット・デメリットは以下の通りです。

総合病院のメリット異常発生時に集められる人手がある
異常発生時に対応できる医療環境がある
NICUが併設されていれば乳児に何かあったとき同じ病院で診てもらえる
出産にかかる費用は高くない
総合病院のデメリット同じ医師に診てもらうことは難しい
初めて会う看護師や助産師がお産の担当になることがある
妊婦健診での外来待ち時間が長い
一人一人細やかなケアや指導が受けにくい
基本的に大部屋での入院となる

個人病院のメリット・デメリットは以下の通りです。

個人病院のメリット外来からずっと同じ医師に診てもらえる
夕方からの外来診療がある
一人一人細やかなケアや指導が受けられる
顔見知りの看護師や助産師がお産の介助につく可能性が高い
美味しい食事やエステなどのサービスが受けられる
基本的には個室での入院となる
個人病院のデメリット異常発生時に人員の確保が困難である
異常発生時に対応できる十分な医療体制がない
妊娠経過で異常があると総合病院へ転院することがある
入院にかかる費用が高くなる

以下で詳しくご説明します。最後までご覧になって参考にしていただければ幸いです。

この記事を書いた看護師

助産師・看護師jun
Junさん
・大阪府/30代
・正看護師免許
・助産師免許
看護師資格を取得し、その後、助産師資格も取得しました。助産師として働きだし15年以上になり、妊活、子育てで悩むママさんを少しでも看護師・助産師目線でサポートできる記事を執筆していきます。

1.総合病院で出産するメリット

保育器に入っている乳児

まず、総合病院で出産するメリットをご紹介します。

 

(1)異常発生時に集められる人手がある

どんな状況が起きても、1番の強みになるのは人員、人手だと言えます。

正常な妊娠経過、分娩経過をたどっていても、予測外に急変することがあるのがお産です。元気に出産し、乳児と退院していくのが当たり前ではないと言うことです。

これはどんなにきっちり妊婦健診を受けていても、きっちり体調管理に努めていても同じことが言えます。

だからこそ病院は、異常が発症したとき 対応できる人員を揃えています。

 

(2)異常発生時に対応できる医療環境がある

人手と同じように、医療環境は異常発生時の大きな強みとなります。

高血圧で痙攣が起きた場合は即座のMRI撮影が必要になり、分娩経過中に乳児が急にしんどくなった場合には、即座に帝王切開に切り替える必要が出てきます。

そんなときにもやはり、人手とともに即座に手術等に対応できる環境が必要になります。

 

(3)NICUが併設されていれば乳児に何かあったとき同じ病院で診てもらえる

総合病院には、NICU(新生児集中治療室)が併設されているところがあります。

妊娠中のママの身体と同じで、分娩経過中に乳児の急変が起きることも珍しいことではありません。

予定日より随分早くても乳児の状態により妊娠を中断し、出産にもっていかなければいけないこともあります

そうして産まれた乳児は、NICUが併設されている病院であればママと離れることなく治療を続けることができます。

 

(4)出産にかかる費用は高くない

一般的な出産費用は、出産一時金にプラス5万円程度でまかなえることがほとんどです。

豪華な食事や個室などのプラスのサービスは受けない分、出産費用が抑えられます。

 

2.総合病院で出産するデメリット

病室とベッド

一方、総合病院で出産するデメリットもあります。以下で詳しくご説明します。

 

(1)同じ医師に診てもらうことは難しい

総合病院であれば、産婦人科には多くの医師が在籍しています。

外来診療は担当制であることが多く、決められた曜日に診察を受けることで同じ医師に診てもらうことが可能です。

しかし、お産となるとそうはいきません。多くの医師がローテーションで当直に当たっているため、どの医師に当たるのかは分からないし、決められません

日によっては、外部からの当直アルバイトの医師であるときもあり、分娩時に初対面となることも珍しくはありません。

 

(2)初めて会う看護師や助産師がお産の担当になることがある

総合病院には多くの人員が確保されているため、医師と同じで、看護師や助産師もお産の担当は誰に当たるのか分かりません。

外来だけの勤務者も多くいるため、病棟に行って初めて会う助産師がいることも珍しい話ではないのです。

助産師からのポイント

助産師ポイント

最近は、外来からの継続した看護が重視されているため、病棟スタッフが外来を担当するなどの連携が進んでいる病院も増えてきています。

 

(3)妊婦健診での外来待ち時間が長い

多くの通院患者さんを抱える総合病院では、妊婦健診も予約制がほとんどです。

予約時間通り進めば待ち時間もそれほど心配はいりませんが、やはり時間通り進まないことが多いようです。

会計や薬の処方箋待ちなどの時間も長くなる場合があります。

 

(4)一人一人細やかなケアや指導が受けにくい

多くの妊婦を対象としている分、どうしても一人一人への細やかな指導やニーズにまで目を行き届かせるのは難しい環境にあると言えます。

また、総合病院ではローリスクの妊婦とハイリスクの妊婦の両方が出産します。

突然の急変率が高くなりハイリスクの妊婦のお産が重なれば、どうしてもローリスクの妊婦への看護が手薄になってしまうこともあります。

 

(5)基本的に大部屋での入院となる

総合病院の場合、特に希望しなければ4人程度の大部屋です。

個室を希望すれば、部屋代として別に支払う必要がでてきます。そんなに立派な部屋でなくても、1日5,000〜10,000円程度必要になり、出産支払いに部屋代25,000〜50,000円(5日入院の場合)がプラスとなります。

助産師からのポイント

助産師ポイント

大部屋で他の人と一緒にいることが特に気にならならず、個室で1人だと寂しいと感じる方にとっては大部屋がメリットとなるかも知れません。

 

3.個人病院で出産するメリット

妊婦と女性医師と女性看護師

次に、個人病院で出産するメリットをご紹介します。

 

(1)外来からずっと同じ医師に診てもらえる

個人病院では、院長が1人で外来診療・分娩を担当している施設が多いです。そのため、外来ではいつ来ても同じ医師に診てもらうことができます。

また、お産の時にも外来で診てもらっていた同じ医師が立ち会うことがほとんどです。同じ医師に診てもらえることは安心感があり心強いのではないでしょうか。

 

(2)夕方からの外来診療がある

総合病院ではどうしても予約制、午前診療がメインとなっていますが、個人病院では予約制をとっているところは少なく(医師が少ないのでお産などが重なれば予約時間通りに診療できないため)、午後から通常診療をしているところが多くあります

私が勤務していた病院では、土曜・日曜と診療していました。仕事を持つ方にも非常に人気があり、週末は夫婦揃って健診に来られる方がたくさんいました。

 

(3)一人一人細やかなケアや指導が受けられる

個人病院では、一人一人に重きを置いた指導やケアが行われています。

沐浴や授乳指導なども、集団ではなく一人ずつできる余裕があります。

出産してから分からないことや聞きたいことがでてくるのが入院生活です。そんなとき、顔見知りのスタッフに気軽に相談できる環境にある個人病院は非常に魅了ではないでしょうか。

 

(4)顔見知りの看護師や助産師がお産の介助につく可能性が高い

個人病院は限られた人員で病院運営が行われています。看護師や助産師も同じです。

外来、病棟どちらも同じスタッフで担当していることが多いため、全く見たことがないスタッフがお産の担当になることは珍しいのではないでしょうか。

 

(5)美味しい食事やエステなどのサービスが受けられる

個人病院の大きな魅力となるのが食事です。

出産後は特に、3回の食事が大きな楽しみだったという話を聞きます。和食だけでなく、洋食やコース料理などもあり、ゆったりとした気持ちで入院生活を過ごせます

また、エステやマッサージなどのサービスで、産後の疲れを癒すことも期待できます。

 

(6)基本的には個室での入院となる

個人病院のほとんどが、個室メインの入院施設となっています。

総合病院では、個室に入ると別料金が必要でしたが、もともとが個室の個人病院では部屋代として別に支払う必要はありません

周りの目を気にすることなく、自分のペースで快適な入院生活を送ることができます。

 

4.個人病院で出産するデメリット

空になった財布を持つ女性

次に、個人病院で出産する際のデメリットをご紹介します。

 

(1)異常発生時に人員の確保が困難である

個人病院は総合病院と比べると、どうしても人手は手薄であると言わざるを得ません。昼間でも限られた人数ですし、夜間はさらに人数が限られます

しかし、ローリスクしか扱わない個人病院でも、何が起こっても不思議ではないのが分娩です。

異常発生時にも限られた人員で対応することになります。いざというときは、救急隊に応援要請をかけます。

 

(2)異常発生時に対応できる十分な医療体制がない

お産の途中異常が発生した場合には、十分な医療を提供できない個人病院では早め早めに対応していくことになります。

総合病院ならもう少し粘ってみるかもしれない状況でも、早めに帝王切開に切り替えたり、他の病院への転送を考えたりすることになります。それが、乳児とママにとってベストなことだと判断するからです。

本当に突発的な事態では総合病院だったら助けられたかもしれないというシビアな現実があることも事実です。

 

(3)妊娠経過で異常があると総合病院へ転院することがある

通院途中に急に乳児に何か異常がでてきた、ママが急に血圧が上がってきたなどの異常が見つかることも珍しくはありません。

そんなときは、個人病院ではなく総合病院に転院を勧められることもあります。

急な展開でびっくりされる方もいますが、乳児とママのためには必要なことだと受け止めて下さい。

 

(4)出産にかかる費用が高くなる

総合病院と比べると、個室であること、食事が豪華であること、医療以外のサービスを提供していることなどから出産費用は高くなります。

病院によってかなり幅があるため、あらかじめ確認しておくことをお勧めします。

 

5.それぞれの病院で出産がおすすめの妊婦は?

妊婦のお腹に聴診器を当てる医師

以上のそれぞれのメリット・デメリットから、総合病院・個人病院での出産がおすすめの妊婦をご紹介します。

総合病院合併症がある妊婦
高齢の妊婦
若年の妊婦
経済的な不安がある妊婦
快適さより安全性を最重視したい妊婦
個人病院合併症がない妊婦
健康に普段から自信がある妊婦
金銭的に余裕がある妊婦
アットホームな雰囲気が好きな妊婦
医療以外の快適なサービス重視したい妊婦

 

まとめ

今回は、総合病院・個人病院それぞれのメリット、デメリットについてご紹介しました。

それぞれに、それぞれの特性があり、すべてが揃った病院はないことも分かって頂けたのではないでしょか。

出産施設を決める前には、しっかりご自分で悩み考え、旦那さんとも相談してください。

「元気な赤ちゃんを産み、お母さんも元気に退院する」ことを目標に、納得した病院選びをしましょう。


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ABOUTこの記事をかいた人

jun

【大阪府/30代/正看護師免許/助産師免許】助産師として働きだし15年以上になりました。読んだ方が、「また明日も頑張ろう」と気持ちを後押しできるような記事が書けるよう、頑張ります。