水中分娩が気になる!費用・流れ・メリット・リスクについて

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水中分娩は、芸能人などが行うなどの理由で最近話題になっています。安全に行うための環境が整っていれば、とても素晴らしい出産になるでしょう。

現在、水中分娩に対する明確な決まりはなく、妊娠中に何も異常がなければ基本的に誰でも水中分娩を行うことができます。

ただし、逆子が治らなかったり、感染症にかかっていたり、心臓にもともと病気を抱えていたり、妊娠中に血糖値や血圧が高くなった場合などがあると水中分娩は難しいのでご注意ください。

それでは、水中分娩について、気になる費用や当日の流れなどについて詳しくご紹介していきます。

1.水中分娩の費用はどれくらい?

お金を数える妊婦

まず費用についてですが、そもそも病院によって出産費用が様々であるため、水中分娩の費用も様々です。

ただし、平均的に水中分娩は自然分娩よりも2〜10万円ほど高いことが一般的です。

国公立の病院であれば安い傾向にありますが、産婦人科クリニックや助産院などは自然分娩より約10万円以上高い場所が多いようです。

2.水中分娩の流れ

水中分娩をする妊婦と家族

水中武弁では適温(37度前後)のお湯の中に入って出産をします。

また、このお湯の中には塩分が含まれており、羊水と同等の塩分濃度に整えられています。

ただ、陣痛が来てからずっと水の中にいるわけではなく、実際水中にいるのは1~2時間です。

それまでは陣痛室という待機部屋で過ごします。

(1)水中分娩用のプールに移動する

いよいよ1〜2時間以内で赤ちゃんが生まれる状態になったら、お母さんは水中分娩用のプールに移動します。

この時お母さんは服を脱ぎ裸の状態でプールに入ります。付き添いが可能な病院であれば、お父さんは海パンになるのが一般的です。

陣痛が弱まった場合などには一旦プールから出ることもあります。

(2)水中で自由な体勢をとる

お母さんは水中で、

  • 水に浮く
  • イスをプールに入れて座る
  • お父さんが付き添っている場合はプールの中で支えてもらう

など、自由な体勢を取ることができます。

助産師はどうサポートしてくれるの?

大きなプールでは助産師も一緒に入ることが多いですが、小さいプールでは助産師は外にいて、生まれてきた赤ちゃんを取り上げます。

基本的に赤ちゃんは自分の力で出てくるため、助産師はお母さんの出口が傷つかないように、赤ちゃんが出てくる速度を手で押さえて調節します。

(3)出産後の過ごし方

出産後は、お母さんはプールから出て胎盤が出てくるのを分娩台の上で待つことが多いです。

また、プールの中やプールサイドで生まれた赤ちゃんと触れ合うことができる施設もあります。

施設によっては、赤ちゃんの出産直前まではプールで過ごし、実際に産む時にはプールから上がりベッドで出産する場合や、胎盤が出るまでずっとプールで過ごす場合もあるようです。

3.水中分娩のメリットとは

水中分娩で生まれた赤ちゃんを抱く母親

ここでは、水中分娩のメリットについてご紹介します。

(1)身軽に体勢を変えることができる

水中分娩のメリットは何と言っても、お母さんが水中で身軽に体勢を変えられることです。

お産の時は痛みが強いため、体勢をこまめに変えるお母さんが多くいます。動くことで気分を変えたり、痛みを抑えようとしたりします。

痛みの中ベッドの上で体勢を変えることは大変ですが、水の中では浮力があるため身体の位置を変えることがスムーズに行うことができ、お母さんの負担が軽減します。

(2)温水で痛みが和らぐ

水中分娩のメリットとして、温水に身体を入れることでお母さんの痛みが和らぐということが挙げられます。

これは自然分娩でもそうですが、温かいタオルなどを痛みが強い箇所に当てると痛みが和らぎます。

水中分娩の場合は全身が温まるので痛みが軽減しやすいようです。

(3)分娩がスムーズに進む可能性がある

温水により全身の筋肉がリラックスするため、分娩がスムーズに進むと言われていることも水中分娩のメリットです。

皆さんもお風呂に入った時に全身の筋肉がリラックスするのを感じたことがあるでしょうが、水中分娩ではこれと同じことが起こります。

また、そのため通常の出産よりもお母さんの出口(膣)に傷ができにくいことも良い点です。

ただし、痛みやお産の進行速度はお母さんによって違うため、全員が軽減したり、早くなったりするわけではありません。

4.水中分娩のリスクとは

病院の廊下

水中分娩はまだまだ歴史が浅い分娩の方法です。したがって、その安全性については証明されていないこともあるのです。

ここでは、水中分娩で考えられるリスクについてご説明します。

(1)緊急時の対応がとりにくいリスク

水中分娩の一番のリスクは、緊急時の対応がとりにくいということです。

緊急時に行う処置は水の中ではできないため、一旦お母さんに水から上がってもらわなければなりません。

しかし、産婦人科における緊急時は1分1秒を争う場面が多いので、この少しの時間の遅れは非常に危険なのです。

(2)赤ちゃんが感染してしまうリスク

水中分娩のリスクのひとつとして、赤ちゃんが感染してしまう可能性が高くなるということが挙げられます。

水中分娩の行われるプールは清潔に保たれていますが、水中分娩は破水をすることが予想される時期に水の中に入るため、そのリスクが高くなります。

場合によってはお母さんに熱が出るなどして赤ちゃんが感染して、そのストレスでお腹の中の赤ちゃんの心拍が落ちてしまう可能性があります。

感染が進行してこのような状態になってしまうと場合によっては緊急の帝王切開になってしまう場合があります。

(3)出血が増えるリスク

身体が温まる事で血の巡りが良くなり出血が増える可能性が上がるということも、水中分娩のリスクです。

また前述の通り、身体がリラックス状態にあるため陣痛が弱まってしまうこともあります。陣痛が弱まってしまうとお産が進まないため出産までに時間がかかってしまいます。

まとめ:病院選びの注意点

病院の前にいる看護師

水中分娩はまだ歴史が浅く、安全性が十分に証明されていない出産方法でもあるため、専門の産婦人科医、助産師とよく相談して決めることが大切です。また、実際に病院を探す際にはNICUが併設されている大きな病院を選択することをオススメします。

なぜならNICUには生まれたばかりの赤ちゃんを見ることのできる専門スタッフが揃っているため、より安心して水中分娩に挑むことができるからです。

水中分娩に興味のある妊婦の方はメリットもリスクも両方考慮した上で、家族とも十分に話し合い、お母さんと赤ちゃんにとってベストな選択をするようにしてください。


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ABOUTこの記事をかいた人

元助産師mina

長野県の総合病院で助産師として5年間働き、その後1年間オーストラリアに留学していました。帰国後都内の産婦人科クリニックで1年弱働き、2017年4月に国立医学部へ進学。これまでの経験と最新の知識を元に、妊婦さんや子育て中の方へ向けてお役立ち情報を更新していきます。どうぞよろしくお願い致します。