赤ちゃんが高熱!看病の方法とコツについて

赤ちゃん 高熱 看病

生まれたばかりで、まだ言葉も話せない赤ちゃんが高熱を出すと心配で仕方がないでしょう。

しかし、ママが慌てていては赤ちゃんも困ってしまいます。まずはママが落ち着いて対処することが大切です。

そこで、もし赤ちゃんが高熱を出したときでもママが落ち着いて対応できるよう、看病の方法やコツをお伝えします。

1.室内環境を整える

赤ちゃんの熱でエアコンを調整する

まず、赤ちゃんのために室内の環境を調整することが求められます。

(1)大人が快適な温度に調整する

季節にもよりますが、赤ちゃんにとって快適な室温は18~28℃前後です。

しかし、一番わかりやすいのは大人が快適な温度に合わせることです。

熱により、赤ちゃんが熱いのか寒いのか判断しやすいように、まずは快適な室温に調整するようにしましょう。

エアコンなどを使って室温を調整するときには、赤ちゃんに直接エアコンの風が当たらないようにしてあげます。

(2)湿らせたタオルで湿度を調整する

赤ちゃんの側に湿らせたタオルを置いてあげ、室内の湿度を調節しましょう。

赤ちゃんにとって最適な湿度は40~60%と言われています。これも室温でお伝えしたように、大人が快適であれば十分です。

しかし、熱が高いときには身体の水分が奪われやすく、肌が乾燥しやすくなるため、十分な湿度が必要です。

2.「冷やす」と「温める」を繰り返す

高熱の赤ちゃんの身体を拭くお母さん

身体が病原体と戦っている間は、赤ちゃんの熱も上がったり下がったりを繰り返します。

そのため、赤ちゃんの状態に合わせて「冷やす」と「温める」を繰り返す必要があるのです。以下でコツや方法についてご紹介します。

(1)冷やした方がいい場合

まず、「冷やす」べき場合と方法についてご説明します。

手足が熱い場合

熱が上がりきると手足に先が熱くなります。すると赤ちゃんも暑いと感じるため、このときが冷やすタイミングです。

熱が上がりきると、身体は血管を広げて身体の熱を逃がそうとします。そのため、手足の先など身体の隅々まで熱くなるのです。

汗をかいている場合

前述したように、熱が上がりきると血管が広がって熱を逃がします。そのときに見られるのが発汗であり、冷やすタイミングです。

身体は汗をかいて汗が蒸発するときのエネルギーを使って、身体の表面から熱を逃がしていくのです。

冷やす方法(1):太い血管に冷たいタオルやアイスノンをあてる

熱が上がりきったサインが見られたら、太い血管が通っている脇・首の両側・足の付け根を冷やしてあげましょう。

また、冷やすときは水でぬらして固く絞ったタオルを使い、冷やし過ぎないようにします。

アイスノンなどを使う場合は必ずタオルで包み、赤ちゃんの身体が冷えすぎていないか様子を見るようにしましょう。

冷やすことが不快で泣いてしまう赤ちゃんもいます。そのような場合は無理に冷やす必要はありません。

冷やす方法(2):薄着にさせて身体を冷ます

熱を逃がしている状態のときは、衣類を薄着にして、布団をタオルケットに変えるなど熱が逃げやすいようにすることが大切です。

厚着でさらに毛布、布団をかぶっていると、熱が身体にこもってしまい赤ちゃんも気分がよくありません。

前述したように、身体を冷やしながら手足の温度や汗の状態を観察しましょう。

(2)温めた方がいい場合

次に、「温める」べき場合と方法についてご説明します。

手足が冷たい・爪や唇が青紫の場合

手足が熱くなったときが冷やすタイミングだとお伝えしましたが、温めた方がいいときには手足が冷たくなります。また、爪や唇が青紫色になることもあります。

熱を下げるときとは反対で、熱が上がるときには熱を逃がさないよう血管が細くなります。そのため、手足など身体の先の方に十分な血液が行き届かず冷たくなってしまうのです。

身体を震わせている場合

赤ちゃんが筋肉を震わせることで熱をつくり出すため、身体がブルブル、ガタガタと震えることがあり、これも温めてあげるタイミングです。

温める方法:厚着をさせてあげる

熱が上がる状態のときには、衣類を厚着にして、毛布や布団で空気が出入りしないようにして温めてあげましょう。

ただし、温かくしたからといってすぐに熱が上がるわけではありません。布団の重みで息苦しそうではないか様子を見ながら熱が上がりきるのを待ちましょう

身体を温めるために湯たんぽを使う方法もあります。その場合、赤ちゃんの身体が湯たんぽに触れて低温やけどをしないよう、最低でも10センチ以上離して使いましょう。

3.こまめな水分摂取で脱水を防ぐ

哺乳瓶で水分をとる高熱を出した赤ちゃん

赤ちゃんが高熱を出したときは、脱水を防ぐよう気を付けなければなりません。以下でその方法やコツについてご紹介します。

(1)粉ミルクと母乳を中心に与える

熱があるときには、赤ちゃんが飲めるものを欲しがるだけ与えて、水分摂取を十分におこなうことが大切です。

離乳食開始前後の赤ちゃんであれば、飲み物は基本的には粉ミルクか母乳で十分です。

粉ミルクの摂取量に注意する

粉ミルクの場合は1日の摂取量がある程度決められているため、赤ちゃんがたくさん飲むようであれば粉ミルクの代わりに湯冷ましや麦茶を与えましょう。

このとき、絶対に粉ミルクを薄めてあげることはやめてください。

(2)イオン水(ポカリスエット)は控えめにする

赤ちゃんが飲める水分としてはイオン水もありますが、あまりたくさんの量を与えることはおすすめしません。

イオン水には糖分も含まれており、虫歯の原因になったり、味が気に入ってしまい他のものを受け付けなくなったりする赤ちゃんもいるため、与えすぎないよう注意が必要です。

(3)哺乳瓶を嫌がる場合スプーンやカップを使う

いつも母乳を飲んでいる赤ちゃんの場合、湯冷ましや麦茶を飲ませたくても、哺乳瓶を嫌がってしまう赤ちゃんもいます。

そのようなときには、湯冷ましをスプーンにすくって赤ちゃんの口元に持っていくと上手に飲んでくれることがあります。他にも小さなカップなどで上手に飲める赤ちゃんもいます。

嘔吐が見られる場合にも使用する

嘔吐が見られる場合、一度に多くの水分を与えてしまうと嘔吐を誘発してしまいます。

そのため、水分を取ってすぐに嘔吐してしまうような場合は、粉ミルクや母乳もあえてスプーンやカップを使って様子を見ながら与えるようにしましょう。

(4)おしっこの量を確認する

熱で水分を失っていても十分な水分摂取ができていれば、しっかりおしっこが出ます。そのことをよく確認しましょう。

もし脱水が酷くなってくると半日以上おしっこが出なくなることもあります。その場合は緊急性が高い状態です。

おしっこの回数が少ないことや色が濃いこと自体は仕方がありませんが、それだけ水分が奪われているというサインであるため積極的に水分を与えるようにしましょう。

4.その他の看病の方法・コツ

離乳食を食べる高熱を出した赤ちゃん

ここでは、赤ちゃんが高熱を出した際の上記以外の看病の方法・コツをご紹介します。

(1)離乳食はワンステップ前に戻す

すでに離乳食がはじまっている赤ちゃんの場合、無理に食べさせる必要はありません。もし熱があっても食べられそうな場合は、今よりも少し前の食形態に戻して少量から食べさせてあげましょう。

赤ちゃんが食べたがっていても、熱のために胃腸が万全の状態ではないので身体が食べ物を受け付けないこともあります。

食後はすぐ横にならないようにする

赤ちゃんが食後すぐに横になることで嘔吐して喉に詰まらせてしまう心配もあります。

食後はしばらく身体を起こしておくか、横向きにして休ませるようにしましょう。

(2)赤ちゃんの機嫌がいいときにはお風呂に入ってもいい

熱があるからといってずっとお風呂に入らないでいると、赤ちゃんの皮膚トラブルにつながります。そのため、多少熱があっても赤ちゃんの機嫌がいいときには軽くお風呂に入って清潔にしてあげてください。

(3)解熱剤は必ずしも使う必要はない

小児科を受診すると、解熱剤として粉薬やシロップ、座薬などを処方される場合があります。

しかし、38℃以上の熱があったとしても必ず使わなくてはならないわけではありません。

解熱剤は、赤ちゃんが高熱で苦しいときに熱を下げて症状を和らげてあげるものです。決して熱の原因を治す薬ではありません

看護師からのポイント

看護師ポイント

高熱があっても赤ちゃんがつらそうではなく、機嫌がいいのであれば、前述したように身体を冷やして水分摂取をこまめに行いながら様子を見ても良いです。

(4)けいれんは横向きにして様子を見る

赤ちゃんが高熱を出したときに見られる、熱性けいれんというものがあります。

もし赤ちゃんの身体に力が入ってピクピクしたり、目が上を向いていたりといった様子が見られたら、まず落ち着いて赤ちゃんの顔を横に向けてあげましょう。

そして、オムツのテープや服のスナップなど締め付けている箇所があれば緩めてあげます。

見ているととても苦しそうですが、ほとんどは数十秒から数分以内におさまり、一番心配な脳への影響はないと言われています。

けいれんの時間や様子、体温を記録する

熱性けいれんを繰り返す赤ちゃんもいるため、今後のために、けいれんが起きていた時間や様子、そのときの体温を忘れないうちに記録しておきます。

落ち着いたら早めに病院を受診するようにしましょう。また、もし10分以上けいれんが続く場合はすぐに救急車を要請しましょう。

熱性けいれんに関して、詳しくはこちらの記事「熱性けいれんの受診や救急車を呼ぶ目安について」をご参照ください。

5.看護師からママへのアドバイス

女性看護師とお母さんと高熱を出した赤ちゃん

最後に、高熱を出した赤ちゃんが心配なママへのアドバイスをお伝えします。

(1)熱は頻回に測り過ぎないこと

熱は今何度あるのかと、心配で頻回に赤ちゃんの体温を測ってしまいがちですが、短期間で熱を測っていても体温は前後しておりママの心配をあおるだけです。

そのため、朝、昼、夜の3回と赤ちゃんの様子から熱が上がり切ったときに測るようにしましょう。

また、測った体温は記録しておくと受診したときに役に立ちます。

(2)生活リズムの昼夜逆転は覚悟する

熱があると、赤ちゃんは昼夜関係なく寝たり起きたりを繰り返します。しかし、このときばかりは生活リズムを気にしてはいられません。

赤ちゃんが元気になるまでの過程だと思って、しばらくの間はママも赤ちゃんに付き合ってあげましょう。

まとめ

何度もお伝えしていますが、赤ちゃんが高熱を出したときはまず落ち着きましょう。そして、赤ちゃんの状態を見て、触れてよく観察してみましょう。

いつも側にいるママだからこそ、赤ちゃんに必要なことが自然とわかるようになります。

また、本来ママからの免疫が残っている生後3ヶ月未満の赤ちゃんの場合は、高熱を出すこと自体何らかの病気が隠れている可能性があるため、早めに受診するようにしましょう。

生後3ヶ月以降の赤ちゃんも、一向に熱が下がらない、悪化していく、おしっこが出ない、水分が取れない、嘔吐や下痢が頻回、ぐったりしているというような場合は早めに受診するようにしましょう。


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