赤ちゃん(乳児)の発熱時の対応!飲み物・離乳食はどうしたらいい?

赤ちゃん(乳児)の発熱時の対応

ママのおなかの中は無菌の状態ですが、生まれてから触れる物、空気には目に見えない病原体がたくさんいます。そのため、生まれてすぐに赤ちゃんが病原体に負けないよう、おなかの中にいる間にママの胎盤を通して栄養や酸素と一緒に免疫をもらっています。

生後まもなくはママからもらった免疫で守られていますが、その免疫はだいたい4~6ヶ月ほどで消失してしまいます。赤ちゃんは、体内に侵入する病原体と身体の中で戦い、自ら免疫を獲得していくのです。

赤ちゃんは自分の身体を守るために免疫をつくり始めますが、それが盛んになるのがちょうど3~4ヶ月頃です。ママからもらった免疫がなくなる時期と赤ちゃんが免疫をつくりはじめる時期が一番免疫の量が少なくなるため、3~4ヶ月以降にはじめて熱を出すことが多いのです。

私自身が小児救急電話相談の対応を行っていた経験をもとに、看護師目線で赤ちゃん(乳児)の発熱時の対応と、飲み物・離乳食についての皆様の疑問を説明していきます。

この記事を書いた看護師

現役看護師azuki
azukiさん
・東京都/30代前半
・正看護師免許

小児科の経験があります。どんなときも患者さんを思った優しさのあるケアができる看護師になることを目指しています。

赤ちゃんが発熱しても様子を見ても良い症状の見分け方

発熱しても様子を見ても良い症状の見分け方

赤ちゃんが熱を出してしまうと、ママは心配になりますよね。それに、熱を出すタイミングも不思議と夜間などの病院が開いていない時間帯が多いです。

しかし、赤ちゃんはまだ体温調節が苦手で、病気ではなくても熱がこもって体温が上がってしまったり、熱がるからといって重病とは限りません

たとえば、

  • 母乳や粉ミルクが飲める
  • 離乳食が食べれる
  • よく眠ってご機嫌がいい
  • よく遊び、よく笑う

このように熱があること意外は、普段とあまり変わらない場合は、少し様子をみてもよいでしょう。熱が翌日も続くようであれば、病院の開いている時間に受診するようにします。その際、熱が出てからの様子が伝えられるように、

  • 定期的に測定した熱
  • ご機嫌
  • 便や尿の様子
  • 食べたもの、飲んだものとその量

などを記録して持参しましょう。

 

赤ちゃんの様子がこんな時はすぐ病院へ

赤ちゃんに何か重大なことが起きている場合、熱の有無に関係なく何らかの症状が見られます

たとえば、

  • 何度も嘔吐し水分が取れていない
  • 下痢が続く
  • 痙攣(けいれん)した
  • 呼吸が辛そう
  • 手足が冷たく、顔色も青白い
  • 反応がない

このような症状が見られるときには、夜間であってもすぐに病院に行きましょう

 

病院にいくか迷ったときには

病院の開いている時間に、受診するべきか悩むときには、近くの小児科に電話をしてみましょう。様子をみているだけでは不安になってしまうことがありますが、看護師や医師の意見を聞くだけでも安心できます

 

 

看護師からのポイント

看護師ポイント

夜間や休日の場合、受診するべきか悩むと同時に、開いている病院がどこにあるのか分からない場合は、小児救急相談電話など自治体が設置している24時間の電話窓口に相談します。

小児救急電話相談事業(#8000)について
(厚生労働省:小児救急電話相談事業(#8000)について
その他都道府県別にもあるので調べてみて下さい。

受診の必要性の有無や、自宅で様子を見る際のアドバイスを看護師が教えてくれます。もし、受診した方がよい場合には自宅から受診しやすい病院を紹介してもらうことができます。

 

肺炎を発見できた母親からの電話体験談

ある日の夜10時頃「まだ薬は残っているけれど熱が続いている。受診した方がいいのか」という母親からの電話がありました。カルテを見てみると、2日前に熱を出して受診したときは熱以外に症状はなく比較的元気だったため、風邪薬が処方されていました。

その電話に出た私は、母親に赤ちゃんの側に行くように話しました。母親が赤ちゃんの側に移動すると、ゼーゼーと痰の絡んだ赤ちゃんの呼吸と小さな咳が聞こえました。2日前の様子とは違うと判断しすぐに受診するよう伝えました。

母親に抱っこされた赤ちゃんはぐったりしていました。

「昼間はよく眠っていて、夜になったら何となく元気がなくて・・・家を出るまではもう少し顔色もよかった。明日の朝受診するつもりだった」と話す母親。

検査の結果、赤ちゃんは肺炎になっておりそのまま入院になりました。もし、朝まで受診を待っていたらもっと酷くなっていたかもしれません。母親の「何となく元気がなくて」という気付きが赤ちゃんを助けたのです

 

赤ちゃんの発熱時の水分補給について

赤ちゃんの発熱時の水分補給について

みなさんも経験があると思いますが、熱の出はじめに寒気を感じて身体が勝手に震えることがあります。これは、体温を上げて病原体の活動を弱くし戦いやすくするためです。ある程度の体温まで上がると、今度は一気に汗をかきます。

汗をかくことで身体の表面から熱を逃し体温を下げていくのです。

 

熱があるときは脱水に注意すること

発熱時におこるこのような体温の変化、汗などが原因で身体の中の水分が不足してしまうと脱水をおこしてしまいます。脱水の症状が酷くなるとけいれんや意識障害を招くこともあるため、決して軽く見てはいけません。

 

水分補給は赤ちゃんに何を飲ませたら良いの

脱水を防ぐためには、水分摂取をこまめにすることです。離乳食がはじまっていない赤ちゃんの場合は、母乳や粉ミルクで水分補給をします。

その他にも、赤ちゃん用のイオン飲料や番茶・麦茶でも水分補給ができます。

 

看護師からのポイント

看護師ポイント

母乳は飲みたがるだけ飲ませてあげて大丈夫ですが、粉ミルクの場合は、あまりにも量が多くなりすぎると栄養を摂りすぎてしまうので、湯冷ましや生後2ヶ月以降の赤ちゃんであれば赤ちゃん用の麦茶を飲ませてあげます

 

飲まない場合は、どうやって飲ませるのか

特に母乳の赤ちゃんの場合は、哺乳瓶を嫌がって飲まないことがあります。その場合、綺麗なガーゼに染み込ませたものを口元に当ててみたり、スプーンにすくって少しずつ飲ませてあげると上手に飲んでくれることがあります。

 

赤ちゃんに飲ませてはいけないもの

粉ミルクは付属のスプーンすりきり1杯に対して、溶かすお湯の量が決まっています。そして、月齢により1日に必要な粉ミルクの量が異なります。赤ちゃんが欲しがるのであれば、発熱時の水分補給として、いつもより余分に粉ミルクを飲ませてもかまいません

 

粉ミルクを薄めて飲ませてはいけない

時々、必要な粉ミルクの量は飲んだからと、「スプーンすりきり1杯に対してお湯の量を多くして飲ませていいのか」と質問されることがありますが、そのような場合でも粉ミルクを薄めて飲ませてはいけません。

粉ミルクとお湯の分量は赤ちゃんの身体に吸収されやすい比率に調整されています。もし、薄めてしまうと必要以上の水分が体内に吸収され、機能が未熟な腎臓で大量のおしっこがつくられるため負担が大きいと言われています。

 

看護師からのポイント

看護師ポイント

離乳食がはじまっている赤ちゃんの場合、飲めるものの種類も多いですが、基本的には身体に負担が少ない湯冷ましやイオン飲料、麦茶、番茶にします。発熱により体力が奪われている時に、さらに消化に時間のかかるものを飲んでしまうと吐き気を増強させたりする恐れがあります。

 

離乳食が始まっている赤ちゃんの発熱時の食事

離乳食が始まっている赤ちゃんの発熱時の食事

離乳食がはじまっている赤ちゃんは、発熱時の食べ物も気になります。熱があるときは、おなかにも負担がかかりやすいため、できるだけ消化にいい食材を選び、飲み込みやすく細かくしたりやわらかくしてあげます。

 

のど越しの良い食べ物は食べやすい

のどに痛みがあると、ねっとりとしたものは余計に食欲がなくなります。その反面、冷たくてつるっとしたものはとてものど越しが良いです。

赤ちゃんの場合は、

  • 赤ちゃん用のジュースを少し薄めてゼリー状に固めて冷やしたもの
  • 冷静スープ
  • お茶をゼリー

なども、好んで食べてくれることもあります。

しかし、熱があるときは私たちでも食欲がなくなるものです。たとえ食事量が減っても、水分摂取がしっかりできていれば無理に食べさせなくても良いです。

 

まとめ

赤ちゃんが熱を出すとママはびっくりしてしまいますが、ママは赤ちゃんの言葉にできない症状を、見て、触れて、気付いて伝えてくれる大切な存在です。いつもスキンシップを取ることで、赤ちゃんの小さな異変にも気付くことができます

もし、赤ちゃんが熱を出したときには、症状の変化に注意しながら様子をみてあげましょう。

様子を見ると言っても母親が自分の判断が正しいのか迷うこともあるでしょう。そんなときは、病院や救急相談窓口などに電話をして専門的な意見を聞いてもいいのです。困ったときは一人ではないことを忘れず、周りを頼っていきましょうね。

また、急ぎでなければ「看護師に妊活・妊娠・出産・育児の悩みを無料相談する」から問い合わせフォームにてご相談もできます。


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