赤ちゃんの「あせも」に市販薬を使う場合の正しい選び方

軟膏を塗られている赤ちゃん

赤ちゃんは私たち大人よりも体温が高く、夏に限らずあせもができやすいです。それにお肉が付いていてぷよぷよしていることで、蒸れやすいところが多く余計にあせもができやすいのです。

あせもはよく見られる皮膚症状ですが、たかがあせもと侮っていると大変なことになってしまう恐れがあります。そこでこのページでは、忙しいママでも手に入れやすい、赤ちゃんのあせもに使える市販薬をまとめてご紹介します。

1.赤ちゃんのあせもに使える市販薬の種類

軟膏

まず、赤ちゃんのあせもに使える市販薬の種類は以下の通りです。

  1. 保湿薬・保護薬
  2. ステロイド外用薬
  3. 非ステロイド外用薬

まずは、これらの作用について理解していきましょう。

(1)あせもの発生を防いでくれる「保湿薬・保護薬」

あせもの発生を防いでくれるのが保湿薬・保護薬です。こちらは、汗をしっかり拭き取った後、スキンシップをはかりながら肌に優しく塗ってあげましょう。

皮膚が感想するとあせもが出来やすくなってしまう

あせもと皮膚の乾燥は別の悩みだと思われがちですが、実は乾燥があせもを誘発することがあるのです。赤ちゃんの皮膚はたくさんの水分を保っているため潤っています。しかし、たくさん汗をかくことで皮膚の水分は奪われてしまい乾燥肌になってしまいます。皮膚は外からの刺激から守るバリアの働きをしていますが、皮膚が乾燥しているとそのバリア機能を十分に果たすことができません。

乾燥は常在菌に負けやすく、あせもができやすい環境をつくってしまうのです。

(2)炎症を鎮める効果がある「ステロイド外用薬」

ステロイドというのは、炎症を鎮める効果があり、即効性が期待できます。そのため、悪化してしまったあせものかゆみを抑えて早期に治すことで、今以上に悪化するのを防いでくれます。また、悪化する前にステロイドを使用してしまうという考え方もあります。

長期間使用することによる副作用がある

ステロイドは効果が期待できる反面、長期間使用することによる副作用があります。たとえば、皮膚が薄くなる、萎縮する、赤っぽくなったり白っぽくなったりするといった副作用があります。

そのため、悪化してしまったあせもに使う場合、悪化を防ぐために使う場合、どちらの場合であっても大量に塗ったり広範囲に塗ったり、長期間使用することはおすすめしません。少量を薄くのばしてあせもの部分にだけ塗るようにしましょう。

看護師からのポイント

看護師ポイント

また、ステロイドには顔が丸くなる、骨がもろくなるなどの副作用もありますが、これは内服ステロイドを長期間服用した場合におこる可能性のある副作用ですので、少量をあせもに塗る程度の量ではあらわれませんので安心してください。

(3)悪化させるのを防ぐ「非ステロイド外用薬」

非ステロイド外用薬は、ステロイドを含んでいない外用薬になります。ステロイドを含んでいないため皮膚の薄い部分に塗ったり、広範囲に塗ることもできます。

即効性を期待することはできない

炎症を鎮めるという効果はないため、ステロイドのように即効性を期待することはできず治るまでには多少時間がかかります。そのため、それほど悪化していないあせもに対してかゆみを抑え、掻き壊して悪化させるのを防ぐ程度の使い方がよいでしょう。

2.保湿薬・保護薬の市販薬を使うあせもの状態

あせもの足

乾燥している皮膚にできやすいあせもは白く小さな水ぶくれのように見えるもので「水晶様汗疹」といいます。これは皮膚の角質にできるものであり、かゆみがなく炎症をおこしていない状態です。

「水晶様汗疹」には、保湿薬・保護薬の市販薬を使用することであせもの発生を抑え、悪化を防ぐことができるでしょう。

 

赤ちゃんが掻いて炎症をおこしている場合は意味がない

しかし、保湿薬・保護薬にはあせもの炎症を鎮めたり直接治療する効果はありません。皮膚の水分を促すことにより、皮膚のバリア機能を改善させてあせもができにくくするのです。

そのため、既に赤ちゃんが掻いてしまっていたり、炎症をおこして酷くなってしまっている場合は、その他の外用薬を使うことをおすすめします。

※上記の写真はイメージとなります。判断に迷う場合は医療者へ直接確認ください。

3.ステロイド外用薬を使うあせもの状態

赤ちゃんのあせもの背中

赤ちゃんが泣いて痒がる赤いあせもは「赤色汗疹」といいます。角質の下の表皮部分で汗腺が詰まってしまうことにより炎症をおこした状態です。

炎症をおこしているため、強いかゆみを伴い、赤ちゃんもその不快感からぐずぐずしたり、手の届く範囲は掻きむしってしまいます。すると、「赤色汗疹」が傷つき、さらに炎症が広がってしまいとびひの状態になってしまいます。

とびひになってしまったり、赤ちゃんが痒がっている「赤色汗疹」には、炎症を鎮めてかゆみを抑えるステロイド外用薬を使うことをおすすめします。

痒がってなければ無理に使う必要はない

「赤色汗疹」であっても赤ちゃんが痒がっていないのであれば、無理に使う必要はありません。また、使うときは「赤色汗疹」の部分に薄くのばして塗り、他の部分にまで広げて塗らないよう注意しましょう。

※上記の写真はイメージとなります。判断に迷う場合は医療者へ直接確認ください。

4.非ステロイド外用薬を使うあせもの状態

あせもで寝ている赤ちゃん

非ステロイド外用薬は、即効性のあるステロイドが入っていないものの他の成分で抗炎を鎮めたり、かゆみを抑える作用が含まれたものがあります。そのため、保湿薬・保護薬よりも効果があり、ステロイド外用薬よりも効果が弱い薬です。

治るまでに時間はかかりますが、それほど悪化していないあせもであれば、非ステロイド外用薬で治ってしまいます。

ステロイドに抵抗があるママにこそおすすめ

ステロイドに抵抗があるママは多いので、あせもが悪化したと思ったときにはまず最初に試して欲しい外用薬です。

※上記の写真はイメージとなります。判断に迷う場合は医療者へ直接確認ください。

5.注意!こんな「あせも」の時は市販薬に頼らず病院へ

赤ちゃんのあせもの腕

あせもは細かなぶつぶつですが、「汗腺膿瘍」や「膿胞性汗疹」というものになるとぶつぶつが盛り上がり、中に膿みを持って大きくなったり、いびつな形になったりすることがあります。

一見、赤にきびが悪化したように見えます。このような状態になると、赤ちゃんが掻いた際に膿が出てしまい、さらにその膿みにふれた部分にも炎症が広まってしまい「とびひ(伝染性膿痂湿)」になってしまいます。悪化した「とびひ」は治りにくくなるので、早めに病院で看てもらうようにしましょう。

※上記の写真はイメージとなります。判断に迷う場合は医療者へ直接確認ください。

看護師からのポイント

看護師ポイント

その他、「汗腺膿瘍」や「膿胞性汗疹」まで悪化していなくても、また、市販薬を使用していてもなかなか治りが悪いときにも病院で看てもらうようにしましょう。

まとめ

赤ちゃんは、モチモチとしてハリがあるきれいな肌が何よりもの自慢ですが、汗っかきであるためあせもも心配は常に付いてまわります。だからこそ市販薬であせもを治すことができるのは嬉しいことです。

しかし、市販薬は種類によって、それぞれ含まれる成分が異なります。あせもに効くという市販薬はたくさんあるので、どの市販薬が赤ちゃんに合うのかわからないときには、赤ちゃんのあせもの状態をよく観察して、薬局の薬剤師に相談してから購入することをおすすめします。


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