布おむつには、以下のようにたくさんのメリットがあり、最近では布おむつを選択するママも増えてきました。
- 経済的
- 何回おむつ交換しても平気
- 兄弟で使いまわせる
- サイズの変更がいらない
- つけ心地がいい
- おむつカバーが可愛い
- おむつ外れが早くなりやすい
しかし、改良された紙おむつに比べて布おむつでは「スキントラブルになりやすいのでは?」と心配するママも多いです。
そこでこのページでは、布おむつについての注意点をお伝えし、赤ちゃんがスベスベの肌を保ちながら気持ちよく布おむつを使える方法をまとめてみます。
1.布おむつは紙おむつよりもむれやすい

紙おむつの特徴は、吸収のスピードと通気性です。水分は通さず、空気だけを通すという素材によって漏れることなくむれを防いでいるのです。
その反面、布おむつは適度な通気性があるものも、洗濯していくうちに布が硬くなり、吸収しづらくなったり、通気性が低下したりしてしまうため、どうしてもむらやすくなってしまうのです。
布おむつカバーがおむつ内の湿度を高くしている
布おむつの場合、最近は簡単に布おむつをあてられる布おむつカバーを使用する方が多くなりました。
そのカバーには耐水機能があり、そのお陰で赤ちゃんの肌に布おむつが密着し漏れることなく使用することができます。しかし、その耐水機能と密着させる機能が、逆におむつ内の湿度を高くしてしまいむれやすい環境をつくってしまうことがあるのです。
2.紙おむつよりも頻繁に替えてあげる必要がある

正直、おむつのむれによるスキントラブルを防ぐために一番有効なのは頻回におむつ交換をすることなのです。
赤ちゃんは汗かきですから、いくら通気性の良い紙おむつであっても、汚れたおむつを長くそのままつけていればさすがにむれてしまいます。布おむつの場合は尚更です。さらに、布おむつは長時間おむつ交換をしていないと、むれどころか漏れてきてしまう心配もあります。
新生児期の布おむつチェックの目安
赤ちゃんによって個人差はありますが、おしっこ、うんちをする回数から考えると、だいたい15~20回くらいはおむつチェックをするようにします。
そのため、基本的には授乳の前後にチェックし、それ以外は1~2時間ごとにチェックするように心がけます。また、おむつが汚れた不快感で赤ちゃんが泣くこともあるのでそのときにもチェックしてあげましょう。
乳児期の布おむつチェックの目安
生後6ヶ月以降には、離乳食が始まりミルクやおっぱい以外の水分も取れるようになります。すると、身体の中でつくられるおしっこの量も多くなります。この頃には、さらに膀胱の容量が大きくなるので、1回のおしっこの量が多く回数は減っていきます。
そのため、1回でも漏れてきてしまう食事の前後と10~15回程度、2~3時間ごとにチェックするように心がけましょう。
3.夜間のみ紙おむつを使うことも視野に入れておく

布おむつを使っているからといって、紙おむつを極端に避ける必要はありません。その場に応じて使い分けることも大切です。
布団をかぶることでおむつの中もむれやすくなる
赤ちゃんは体温調整が苦手で、汗かきでもあるので、私たちが快適な室温でも汗をかいていることがあります。
特に、眠っている間も大きく動くことなく眠っているため、布団の中は体温で温められた空気がこもってしまいます。その状態で、おむつの中が濡れていると温まった空気によっておむつの中は余計にむれてしまうのです。
よい眠りの確保とスキントラブルを防ぐための紙おむつ
赤ちゃんが生活リズムがついてきて、夜間眠れるようになると赤ちゃんが寝ているところをおむつの不快感やおむつチェックのために起こしてしまうのは避けたいですよね。
そこで、夜間だけでも紙おむつを使用することで、赤ちゃんもおむつの不快感を気にせずぐっすり眠ることができます。布おむつに比べて、吸収力が高く吸収面もさらさらとしているので夜間のように頻回におむつ交換ができないときには、布おむつよりも紙おむつの方がスキントラブルを防ぐことができます。
4.繊維が固くなった布おむつは使わない

布おむつは赤ちゃんの肌に密着して使うものですから、常によい状態でしようしたいものです。何度も使ううちに布そのものが劣化してしまうこともあります。
硬い繊維が肌に刺激を与えてしまう可能性かあるので、布おむつの状態をママの肌で適宜確認して、古くなったものは新しい布おむつに取り替えるようにしましょう。
洗濯による繊維のごわつきに注意
布おむつは何度も洗って使用でき、とても経済的なのですが、やはり何度も洗濯を繰り返していくうちにゴワゴワとして硬くなってしまいます。
硬くなった布おむつを肌に滑らせるといい気持ちはしません。赤ちゃんのお尻はとてもデリケートな部分です。そのデリケートな肌が少しふやけているところに、ごわついた硬い繊維があたることで傷をつけてしまう恐れがあります。
洗い残しがないようにすすぎも丁寧に行う
使用後の布おむつは繊維の隙間に汚れが入り込んでいます。その状態でゴシゴシ洗ってしまうと、さらに繊維の奥に汚れを押し込んでしまうことになります。たっぷりの水で布おむつを泳がせるようにして汚れを落としてから洗うことで、汚れを残さずに洗うことができます。
また、せっけんカスの残りも細菌が好みますので、洗い残しがないようにすすぎも丁寧におこないましょう。
可能な限り柔軟剤を使ってふんわりと仕上げる
私たちも、ふんわりとしたタオルで拭くと気持ちいいですよね。赤ちゃんも同じで、ふんわりとしているやわらかい布おむつの方が気持ちよく、肌にも優しいです。さらに、ふんわりしていることで吸収力も高くなります。
そのため、赤ちゃんが敏感肌など、柔軟剤を使っても平気であれば、柔軟剤を活用してふんわりと仕上げるようにしましょう。
まとめ
布おむつはデメリットばかりが目に付いてしまい、どうしても便利な紙おむつに頼りがちになってしまいます。しかし、布おむつにはメリットもたくさんあります。
今回ご紹介した注意点を意識して、赤ちゃんのスキントラブルを防ぎながら安全に布おむつのメリットを活かしてみてくださいね。
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