子供が入院するとなると、治療以外にも狭い空間でいかに機嫌を損ねずに過ごすかが重要になってきます。入院中はほとんどをベッド上で過ごし、点滴に繋がれることも多くて自由がきかず、遊びたい時期の子供にとってはストレスが溜まります。
そのためこのページでは、病院という自宅とは違う環境で過ごすときに、どのようなおもちゃがお勧めなのかを成長発達段階別に紹介していきます。
1.持ち込むおもちゃの基本として

小児病棟であればプレイルームがあることが多いと思います。そこにもある程度のおもちゃや絵本があります。
置き場に困らないかさばらないものがお勧め
ただ、点滴に繋がれていることや病状にもよりますが、ほとんどの子供はベッド上で過ごすことのほうが多いです。
そのため基本はベッド上で遊べるもの、そして自分のペースは決められているので置き場に困るようなかさばらないものがお勧めです。
2.乳児期の子供におすすめのおもちゃ

- 普段のお気に入りのおもちゃ
- 大きくないぬいぐるみや人形
- 絵本
- 指人形etc.
乳児の場合はふだんお気に入りのものをいくつか持って行くといいですね。違う環境の中でお気に入りのものがあると赤ちゃんは安心できます。
また、手で握って感覚が面白かったり目で見て楽しめたりするものもお勧めです。
指人形でぐずっている赤ちゃんをあやす
ぐずっているときに指人形をつけて歌ったり話しかけたりしてあやしているお母さんがいました。赤ちゃんも「はっ」と見て泣き止んでいて上手に使っているなと感じたことがあります。
絵本やぬいぐるみは寝かしつけの時に重宝される
絵本やぬいぐるみは処置や寝かしつけのときに重宝するようです。
また、大体の場合、絵本はプレイルームから借りてくることもできます。
音が出るものは入院先に確認が必要
乳児期の場合は音に反応する子が多いので、音量が調節出来るものであれば、機嫌の悪い時には音楽の流れるおもちゃもいいと思いますが、これは入院先に確認が必要です。
ただ、音の優しいガラガラ程度であれば持ち込みは可能なことが多いです。
可能であれば、抱っこして廊下をお散歩したり窓から外を眺めたりして話しかけながら気分転換してもいいと思います。
3.幼児期の子供におすすめのおもちゃ

- お絵かきセット
- ぬり絵
- 折り紙や紙工作
- 幼児用パズル
- 絵合わせカード
- 幼児用雑誌
- 絵本
- 好きなキャラクターの人形
- シールブック
- ミニカーや電車etc.
幼児期の子供がある程度時間をかけて飽きずに遊べるものは上記のようなものです。
治療によっては折り紙や工作は難しい
折り紙や工作をしている子供も多いですが、点滴を入れる場所によっては片手しか使えない場合があるので制限があります。
短期入院であれば本は幼児雑誌程度で十分
幼児用雑誌は人気があり、何度も繰り返し見ても飽きないようで、付録なども含めるとかなりの時間をつぶせるので、あると便利ですね。
1週間程度のに入ったものと幼児雑誌程度で十分です。
幼児のイヤイヤには好きなキャラクターが効果的
この時期の子供は反抗期に重なることもあるので、検査や治療をイヤイヤしてすすまないことがあります。そんなときに好きなキャラクターの人形やぬいぐるみ、グッズなどがあると、一緒に頑張ろうねと遊び以外にも上手に利用できるので、もしあれば持参することをお勧めします。
しりとり遊びやにらめっこ、手遊び歌、などお母さんとふたりで言葉や体で遊んでいる子供もいました。
4.学童期の子供におすすめのおもちゃ

- トランプ
- 折り紙
- 100~300ピース程度のパズル
- 本(漫画含む)
- クロスワードなどの本
- ボードゲームetc.
学童期になると治療の意味も分かり、ベッド上で大人しく過ごすことができるようになります。童話や漫画本を読んで過ごすことや、中には教科書とノートを持ってきて勉強している子供もいます。
時間を持て余す時は知育系の本がおすすめ
100円ショップで売っているようなクロスワードや間違い探し、知育系の本などは、時間がかかり夢中になってやっている子供が多いです。病院の売店などでも売っていることが多いので時間を持て余している時にはお勧めです。
女の子はおもちゃを使って他の子と交流している
女の子は折り紙を作って他の子に見せに行ったりあげたりして、それをきっかけに交流していることもあります。
また、時間があるのでオセロや将棋、トランプなどルールから覚えて新しいゲームを始めるのもいいかもしれません。
まとめ
入院中のおもちゃは、病状や治療によって、さらには短期間か長期間かによっても、必要度は変わってきます。
ただ、入院中は病気や怪我で不安な状態であるうえ、思い通りにならない生活を強いられますので、少しでも辛さを忘れる時間を持ち、穏やかに過ごす手段として上手におもちゃを用していってくださいね。
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