乳児(赤ちゃん)の体温調整方法について知ってほしいポイント4つ

乳児(赤ちゃん)の体温調整の仕方

乳児は、身体の発達が著しく、体温調整機能も未熟です。そのため、周りの環境に体温が影響されやすい状態にあります。

乳児の平熱は、36.5℃~37.5℃と大人に比べて高い傾向にあります

初めて子育てをする母親にとって、乳児の熱が37.5℃になると、とても心配になるかと思います。そのため、乳児の平熱は高めであることを頭に入れておいてください。

このページでは、私(看護師)の経験をもとに、乳児(赤ちゃん)の体温調節の仕方から、対処法について説明していきます。

この記事を書いた看護師

真っ赤なリンゴ
真っ赤なリンゴさん
・千葉県/30代前半
・正看護師免許

こどもが大好きで、小児病棟や産科クリニックなど小児に関わる職場で働いています。自分の看護観を広げつつ、今まで経験したことなど、少しでもみなさんの力になれるよう情報を発信していければと思っています。

1.乳児は熱が38.0℃まで上がった場合の対処法

乳児は熱が38.0℃まで上がった場合の対処法

乳児の体温調整機能が未熟であることから、室内の環境温度が高かったり、低すぎたりすると、熱が上がったり下がったりします。乳児にたくさん洋服を着せたほうがいいのではないかと考える方も多いかもしれません。

ですが、洋服をたくさん着せてしまうだけでも、38.0℃くらいまで熱が上がってしまうこともあります。熱が上がってしまった時は、乳児が着ているものや、室内環境の温度を調整してみてください

 

乳児が38.0℃で救急外外来に来たケース

私が関わった中で、乳児の熱が38.0℃になり心配になった母親が救急外外来に駆け込んだケースがありました。その乳児は、何枚も厚い洋服を着こんでおり、熱がこもっている状態でした。着ていた厚めの洋服を脱がせたことで熱はすぐに下がりました。

乳児が高熱になると、心配で焦ってしまうかもしれませんが、熱が高いだけで乳児の状態を判断するのではなく、室内環境や着ている洋服はどういう状況なのか合わせてみてあげてください

 

本当に乳児が高熱になると(腰椎穿刺)髄液検査を行う

病院にもよるかもしれませんが、乳児が高熱になると通常の採血の他に、腰に針を刺して行う(腰椎穿刺)髄液検査があります。

私のいた病院では、乳児(1か月未満の場合)が38℃以上の高熱を認めた場合、必ず腰椎穿刺を行っていました。乳児が高熱になると、髄液という組織にも異常所見がみられることがあります。

 

看護師からのポイント

看護師ポイント

実体験からですが、ほとんどのケースは問題ないことが多かったです。乳児にとって腰痛穿刺は、とても負担の大きいものです。そのため、その腰椎穿刺を避けるためにも、日々赤ちゃんの体温調整をしっかり行っていく必要があると思います。

 

2.乳児が低体温(35℃~36℃前半)の場合の対処法

乳児が低体温(35℃~36℃前半)の場合の対処法

反対に低体温(35℃~36℃前半など)になってしまった時は、洋服を何枚か着せてあげる必要があります。その際、乳児の手足が冷たくないか触って確認することも大切です。

乳児が眠っている時、手足が冷たい場合は体温が低いことが考えられるので靴下を履かせ、手足を掛物でしっかり覆ってあげてください。

また、掛物も厚手の物に変えるなど対応が必要です。乳児の体温調節は、さまざまな視点からの注意し関わることが必要になります。大人と違って、乳児は言葉を発することが出来ません。

関わる大人の観察力や気づきか必要になります。

 

3.乳児には室内環境の調整も大切

室内環境においては、

  • 夏場は26~28度
  • 冬場は20~23℃
  • 湿度に関しては、40~60%くらい

以上に保つことが適温といわれています。

空調機械を過度に調整せず、乳児にとって最善の環境を作っていきましょう。室内環境温度が調整されていても、空調機械の風が直接乳児にあたってしまうと低体温や高体温になってしまう可能性があります。

そのため、乳児の過ごす場所にも注意が必要です。

 

部屋の喚起や急激な温度変化は注意すること

生まれたばかりの乳児と病院で一緒に過ごす中、「部屋の換気をしたほうがいいですよね?そう思ったので、窓を開けてみました」と話す母親がいました。もちろん、部屋を換気することは悪くはありません。

しかし、急激に部屋の温度が変化するのも、乳児にとっては負担になりかねません。

 

看護師からのポイント

看護師ポイント

自分が快適に感じる温度は、乳児にとっても快適であるとは言えません。使い慣れていない方もいるかもしれませんが、乳児のためにも温湿度計をそろえておくことをお勧めします。

 

4.抱っこからベット移動の温度変化も注意することで育児は楽になる

抱っこからベット移動の温度変化も注意することで育児は楽

乳児は、抱っこされることが好きです。それは、母親の愛情を直に受けられるだけでなく、抱っこされていると、温かく心地いい状況になるからです。

よく抱っこされていれば、泣かないけど、ベッドに戻すと泣いてしまうなど経験したことがあるかもしれません。もちろん、乳児をずっと抱っこしてあげられればいいのですが、四六時中ずっと抱っこしてあげることは出来ません。

眠っている乳児をベッドに戻す時、戻るベッドの温度が低いと寒くて目が覚めてしまいます

私たちも冬など寒い時、ベッドの中が冷たいと、なかなか寝付けないことがあるかと思います。乳児も同じです。

そのため、乳児が戻るベッドを湯たんぽなどで少し温めておくと、ぐずることなくそのまま眠っていることあります。

 

湯たんぽはおすすめですが、注意を必ずすること

湯たんぽにも様々な種類があるので、自分の使いやすいものをピックアップしてみるといいかもしれません。

湯たんぽには、利点がありますが、使用上の注意点としては、乳児の身体に触れてしまったりするとやけどを生じるリスクがあります。

先程述べたように、乳児は周りの環境に影響を受けやすい状態でもあります。もし、湯たんぽを使用するのなら、乳児がベッドに入る時は抜いてあげたり、乳児の体温に異常がないか定期的に体温を測ってあげて下さい。

 

5.まとめ

このように、乳児の体温調整をしていく上で、様々な関わりがあります。乳児の特徴を知り、どのように対応していけばいいのか、学んでいくこと必要です。

最初から上手くできる母親はいません。

また、乳児にも個性があるので、どの乳児も同じように対応出来るわけではありません。赤ちゃんと共に過ごしていく中で、多くのことを経験し、楽しく子育てしていって下さいね。


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【千葉県/30代前半/正看護師免許】 こどもが大好きで、小児病棟や産科クリニックなど小児に関わる職場で働いています。自分の看護観を広げつつ、今まで経験したことなど、少しでもみなさんの力になれるよう情報を発信していければと思っています