赤ちゃん(乳児)のスキンケア!肌を守る対策について

赤ちゃん(乳児)のスキンケア

赤ちゃんの肌と聞くと、やわらかくてきめが細かく、モチモチしていてうらやましく思う方もいると思います。

しかし、赤ちゃん(乳児)の肌は私たち以上にデリケートです。そこで今回は、赤ちゃん(乳児)の肌と大人の肌の違いに触れながら、きれいな肌を保つためのスキンケアについてまとめてみます。

この記事を書いた看護師

現役看護師azuki
azukiさん
・東京都/30代前半
・正看護師免許

小児科の経験があります。どんなときも患者さんを思った優しさのあるケアができる看護師になることを目指しています。

1.まずは乳児と大人の肌の違いを知ろう

赤ちゃん(乳児)と大人の肌の違い

赤ちゃん(乳児)と私たち大人の肌では大きく違う点があります。そのひとつは、皮膚の厚みの違いです。

乳児の皮膚は大人の皮膚の1/2ほどの厚みだと言われています。そのため、古くなった表面の角質が新しくなるスピードも速くやわらかい肌を維持できているのです。

 

(1)乳児でも毛穴の数は大人と同じ数

生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ身体の機能が十分に発達しておらず、自分で体温を調節することが大の苦手です。だいたい2歳頃になると体温調節機能が私たちと同じくらいまで発達しますが、それまでは室内の温度を気にすると共に衣類で体温を調節してあげなければなりません。

体温調節が苦手な赤ちゃんは、季節に関係なくいつも衣類がジトジトして汗をかいています。

 

乳児は小さな体で毛穴の密度が高い

その理由は汗が身体の表面に出るための毛穴の密度が高いからです。身体は成長とともに大きくなっていきますが、生まれてから毛穴の量が変わることはないのです。

つまり、赤ちゃんは生まれつき私たちと同じ数の毛穴を持っていると言うことです。そのため、小さな身体でも汗をたくさんかくのです。

 

(2)乳児は身体の水分量が多い

私たちの身体は約60%が水分でできています。乳児は私たちよりもさらに多く、約75%が水分なのです。この水分が多いことも赤ちゃんの肌がモチモチしていてハリがある理由なのです。

 

(3)肌のバリア機能が弱い

赤ちゃんは母親のお腹の中で、外から身体の中に侵入してくる病原体と戦う免疫というものをもらっています。しかしそれは、私たちと比べるとすごく少ない免疫なのです。

私たちは成長する中で、知らない間に病原体に触れており身体が自ら免疫を獲得してきたのです。その免疫が少ない赤ちゃんは、外からの病原体の侵入や刺激にとても弱いです。特に肌は、身体の外と中を分ける大事なバリアです。

 

(4)赤ちゃんは頭がくさい

赤ちゃんの頭のにおいをかいで「親父くさい」と思われる方もいるのではないでしょうか。(私個人的にはやみつきになる臭いです・・・笑。)実は、あのにおいのもとは皮脂なのです。

赤ちゃんは母親のお腹にいたときに母親からいろんなものをもらって生まれてきます。その中のひとつである女性ホルモンの影響で顔や頭から皮脂の分泌が盛んになっているのです。

 

看護師からのポイント

看護師ポイント

この皮脂が空気に触れて酸化したり、皮脂をエサにして雑菌が繁殖したりすると臭いがするのです。

 

2.乳児の肌を守る毎日の対策について

乳児の肌を守る対策

(1)肌トラブルを防ぐために清潔にすること

毛穴が多く、汗っかきで皮脂の多い赤ちゃんの肌を守るためには、まずは清潔にすることが重要です。皮脂が空気に触れて酸化したものや、雑菌が繁殖した状態が続いてしまうと、さまざまな肌トラブルをもたらします。

また、皮脂が多い反面、毛穴が小さいため毛穴が詰まることによるニキビもできやすいのです。

 

毎日せっけんを使用して優しく洗うこと

肌トラブルの原因になる皮脂を落とすためには、お湯で洗い流すだけでは不十分です。毎日せっけんを使用して肌を傷つけないようにガーゼなどで優しく洗うようにしましょう。

もし、バリア機能を持つ肌を傷つけてしまうとそこから病原体が侵入してしまいます。「優しく肌をなでるように」洗うことを意識しましょう。

 

(2)肌の乾燥を防ぐために保湿すること

私たちもお湯で手や顔を洗った後、何も付けないでいると乾燥や肌の突っ張りを感じてくると思います。実は、皮脂は悪さばかりするのではなく、肌に含まれる水分が逃げ出さないようカバーする役割もあるのです。

そのカバーがなくなったことで、肌の水分が奪われ乾燥や突っ張りの原因となってしまうのです。

 

保湿クリームなどで保護するとベスト

赤ちゃんは身体の水分量が多いものの皮膚が薄いため、身体の水分が逃げやすい状態です。特に、せっけんとお湯でしっかり洗った後は肌の水分がより奪われやすい状態です。

そのため、身体を洗った後はタオルで抑えるようにしてしっかり水分を拭き取り、保湿クリームなどで保護してあげましょう。

 

看護師からのポイント

看護師ポイント

乾燥している肌は保湿された肌に比べて傷つきやすい状態です。入浴後だけでなく、肌が乾燥していると感じるときにはその都度保湿してあげましょう。

 

3.乳児外出時の紫外線対策について

大人になると誰もが気にする肌のシミの天敵でもあるのが紫外線です。しかし、大人になってから気をつけてもすでに遅いのです。

幼い頃から浴びてきた紫外線の刺激によるダメージによって、いつの日かシミとしてあらわれてくるからです。紫外線はシミだけでなく皮膚がんなどの恐ろしい病気を招く恐れもあります。

 

乳児にとって日光浴は大切ですが定期的に日焼け止めを利用

ところが乳児の成長にとって日光浴は大切ですし、赤ちゃんはお散歩が好きです。

しかし、お散歩中だけでなく、室内の窓際で遊んでいるときでも紫外線を浴びています。そのため、定期的に日焼け止めを塗る習慣を付けるとよいでしょう。

 

看護師ポイント

看護師からのポイント
最近は乳児向けの肌に優しい日焼け止めが発売されています。大人用の日焼け止めにはSPF50など紫外線B派に対して効果の高いものがありますが、乳児の場合はSPFが低いものをこまめに塗ってあげる方が肌に優しいでしょう。

 

4.日々の沐浴は丁寧に洗うことお肌の対策になる

あるとき、熱を出して入院してきた生後3ヶ月の乳児がいました。熱も心配でしたが、もうひとつ気になったのが肌荒れでした。身体中が真っ赤になり、皮膚も所々割れてしまい出血している箇所もありました。

最初は何かのアレルギー反応かもしれないと考えられていましたが、入院中に看護師が沐浴を続けていると退院時にはつるつるの肌を取り戻すことができたのです。

 

つるつるの肌にするには入浴方法が大事になる

実は、この乳児の肌荒れの原因は熱でもアレルギーでもなく入浴方法にあったのです。

母親は乳児と自宅に帰って沐浴をしたときに、肌が赤くなってしまったそうです。母親は自宅のせっけんを使ったのが原因だと思い、初めての育児で自分なりに勉強し、せっけんを最小限しか使わずに優しく洗い流す程度の沐浴を続けていたのだそうです。

その結果、おそらく目で見てもわからない汚れが蓄積し、徐々に悪化していったのでしょう。入院後はたっぷりとせっけんを使って沐浴をし、保湿も続けたことであっという間にきれいな肌を取り戻したのです。

沐浴については「乳児が退院して初めての沐浴(もくよく)!助産師が教える」を確認してください。

 

5.まとめ:4つのポイントを注意する

乳児の肌は大人とは違い、デリケートであることがお分かりいただけましたでしょうか。

もし、かゆみを伴うような湿しんができてしまうと、乳児は何もわからず掻きむしってしまいどんどん悪化してしまいます。そのため、まずは肌をよい状態に保つことが大切です。乳児がきれいな肌を保つためには、

  1. 毎日せっけんとお湯で皮脂を落とす
  2. 肌はこすらず優しく
  3. 入浴後はしっかり保湿
  4. 生後すぐから紫外線対策

この4つのポイントをおさえておきましょう。

小児科に来院する母親の多くが肌の悩みを抱えています。

しかし、乳児の肌トラブルの多くは、4つのポイントに気をつけていることでほとんどが改善されます。痛々しい姿を見ているのは心苦しいですが、乳児は肌トラブルをおこしやすい反面、新しい角質へと変わるのも早いため短期間でよくなります。

あせらずにこまめなケアで見守ってあげましょう。


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