0歳児ワクチンの予防接種 | スケジュールと注意点!

0歳児ワクチンの予防接種

昨今、赤ちゃんの予防接種の種類が増え、どのように受けるといいのか戸惑うことがあると思います。お母さんから受け継がれた免疫は徐々に失われ、外出する機会も増えていきますね。

赤ちゃんが感染症にかかってしまうと、重症化しやすく入院治療が必要になることや命の危険に繋がることもあります。

そのため予防接種で防ぐことができる感染症については、適切な時期に適切な種類の予防接種を受けることが大切になってきます。赤ちゃんが生まれたら早めに予防接種の内容を理解して準備を進めていきましょう。

このページでは0歳児のワクチン・予防接種のスケジュールと注意点について説明していきます。

この記事を書いた看護師

看護師R-M
R-Mさん
・北海道/40代
・正看護師免許

長く小児科病棟をしていました。看護師として早20数年、経験から得た情報を伝えていけたらと思います。

1.0歳児の予防接種スケジュールのたて方

0歳児の予防接種スケジュールのたて方

赤ちゃんの予防接種は、6種類あり、合計15回以上の接種になります

ヒブワクチンヒブ菌の予防接種(小児細菌性髄膜炎の予防)
小児用肺炎球菌ワクチン肺炎球菌の予防接種(細菌性髄膜炎の予防)
B型肝炎ワクチンHBVの予防接種(B型肝炎の予防)
四種混合ワクチンジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオなど予防
ロタウイルスワクチンロタウイルスの予防接種(胃腸炎の予防)
BCGウシ型結核菌の予防接種(結核の予防)

予防接種の内容を知って効率よく受けることが、早く免疫をつけることに繋がります。

ロタウイルスワクチンは任意接種ですが、それ以外は定期接種になっています。

予防接種には不活化ワクチンと生ワクチンがあり、免疫がつくまでの期間により接種できる間隔が異なります。不活化ワクチンは接種後中6日で次の予防接種ができますが、生ワクチンは中27日あける必要があります。

生ワクチンと不活化ワクチンについて

  • 生ワクチン:病原体となるウイルスや細菌の毒性を弱めて病原性をなくしたものを原材料として作られます。
  • 不活化ワクチン:病原体となるウイルスや細菌の感染する能力を失わせた(不活化、殺菌)ものを原材料として作られます。

引用元:ワクチン.net様より

 

(1)ワクチンデビューは生後2か月から始める

1番最初に受けられるのは生後6週で受けられるロタウイルスワクチンですが、生ワクチンであるため、4週あける必要があります

そうすると、生後2か月で受けられる他のワクチンが遅れてしまいますので、ワクチンデビューは生後2か月目から同時接種していくことがお勧めです。

 

(2)定期接種と任意接種の違いと費用について

定期接種とは感染力が強く重症化しやすい感染症に対して、国が接種を推奨している予防接種。
(予防接種の対象年齢が決められており、その期間内であれば無料で受けることができる)
費用:無料
任意接種とは定期接種ではないものの、国内で認可されており、希望者が接種することができる予防接種。
(任意接種の費用は自己負担になる)
費用:1万5千円前後

0歳児の任意接種はロタウイルスワクチンですが、自己負担額の目安として、1万5千円前後(2回接種)です。金額は医療機関により違いがありますので問い合わせてみるといいですね。

 

(3)生後2か月目のワクチンについて

定期(不活化ワクチン)・ヒブワクチン(1回目)
・小児用肺炎球菌ワクチン(1回目)
・B型肝炎ワクチン(1回目)
任意(生ワクチン)ロタウイルスワクチン(1回目)

以上3~4種類同時接種する。

 

(4)生後3か月目のワクチンについて

定期(不活化ワクチン)・ヒブワクチン(2回目)
・小児用肺炎球菌ワクチン(2回目)
・B型肝炎ワクチン(2回目)
・四種混合ワクチン(1回目)
任意(生ワクチン)ロタウイルスワクチン(2回目)

以上4~5種類同時接種する。

 

(5)生後4か月目のワクチンについて

定期(不活化ワクチン)・ヒブワクチン(3回目)
・小児用肺炎球菌ワクチン(3回目)
・四種混合ワクチン(2回目)
任意(生ワクチン)ロタウイルスワクチン(3回目)

以上3~4種類同時接種

 

(6)生後5か月目のワクチンについて

定期(不活化ワクチン)・定期・不活化:四種混合ワクチン(3回目)
・BCG(四種混合ワクチン接種後、中6日空ける)

※BCGが個別接種の自治体は同時接種も可能です。

生後6か月を過ぎると細菌性髄膜炎やロタウイルス感染症に罹患する可能性が増えてきますので、それまでにはヒブワクチンや小児用肺炎球菌ワクチン、ロタウイルスワクチンの接種を終えていることが望ましく、最近は百日咳の流行もありますので、四種混合ワクチンも同時接種し早めに完了することが大切です。

不明なことがあるときは初回接種時や予約時にスケジュールについての相談をするといいですね。

 

(7)生後7か月目のワクチンについて

定期(不活化ワクチン)・B型肝炎ワクチン(3回目)
(1回目の20週間後、2回目の4~5か月後)

以上が簡潔で早く完了する推奨スケジュールです。

 

(8)その他:インフルエンザワクチン(任意)の摂取

他、時期によっては生後6か月以上であればインフルエンザワクチン(任意)を接種することができます

また、入園予定や通園児の場合で、園の流行状況によっては、1歳以降で接種する「水ぼうそう」や「おたふくかぜ」の予防接種を任意接種として早めて受けることも可能です。

看護師からのポイント

看護師ポイント

「インフルエンザワクチン」「水ぼうそう」や「おたふくかぜ」の予防接種、いずれの場合も効果や注意点について説明を受け医療機関と相談してから決めるといいと思います。

 

2.0歳児の予防接種はどこで受けるの?注意点について

0歳児の予防接種はどこで受けるの

予防接種は、お住まいの自治体で指定されている医療機関で受けることができます。

赤ちゃんの予防接種は同時接種が基本となりますし、体調によっては予定通り進まないことや、判断が難しいことがあります。

その都度相談することができるよう、小児専門医のいる小児科を選びましょう。

 

(1)BCGは地域によって実施方法が違うので注意する

BCGは自治体により集団接種のところと個別接種のところがあり実施方法が違いますので、事前に確認が必要になります。

予防接種のお知らせなどはしっかり目を通しておきましょう。

 

(2)予防接種は予約制が多いので注意する

医療機関での予防接種は予約制のところが多いので、事前に連絡して予約することをお勧めします。

当日は予診票を記入し、母子手帳を忘れないようにしましょう。

 

3.0歳児の任意の予防接種も受けるべき?

0歳児の任意の予防接種も受けるべき?

ここで重要なのが「任意接種の感染症は重症化しないのか」ということです。

日本の予防接種制度は遅れているほうで、0歳児では2016年よりB型肝炎ワクチンが定期接種になったばかりです。最近になって任意接種から定期接種へと変わってきているものもありますが、まだ途上の段階です。

 

0歳児の任意接種「ロタウイルスワクチン」について

任意接種は希望する人が受ける予防接種であり、費用も高いものなので悩むこともあると思いますが、定期接種と任意接種の違いは重症度の違いではないということを念頭に入れて判断することをお勧めします。

任意接種ロタウイルスワクチンについて
初回接種は生後14週6日まで、という制限がついています。これは副反応として腸重積となるリスクが高まるためです。接種完了も、1価ワクチンは生後24週まで、5価ワクチンは生後32週までに完了することが条件となっていますので、受けるかどうかの判断も早めにする必要があります。

1価:一番流行して重症化しやすい1種類のロタウイルスを弱毒化したワクチンです。
5価:流行して重症化しやすいウイルスを含む5種類のロタウイルスを弱毒化したワクチンです。
参照:ロタウイルスワクチン様より

看護師からのポイント

看護師ポイント

ロタウイルス感染症に罹患すると、赤ちゃんの場合は重症化し入院治療となることも多いです。私もワクチン導入前は多くの重症化したケースを見てきました。実際にロタウイルスワクチンの接種が開始されてからは入院治療になるケースが激減しています

このように、任意接種でも赤ちゃんを病気の危険から守るという点では定期接種と変わりはありませんので、医療機関ではお勧めすることが多いですが、決定権はあくまでも保護者にあります。

 

4.0歳児の予防接種後の注意点について

0歳児の予防接種後の注意点について

予防接種は体内に免疫をつくるために軽い病原体を入れるので、副反応(ワクチン接種に伴う、免疫の付与以外の反応のこと)がみられることは度々ありますが、心配になるような反応は少ないです。

 

(1)安心してよい通常の副反応

接種部位の、

  • 発赤や腫脹
  • しこり
  • 発熱
  • 発疹

下痢など、このような反応は比較的多くみられます。

 

接種部位の発赤、腫脹の場合の対処法

接種した部位が赤くなることや、腫れることはよくある症状です。数日で消失しますので、ほとんどの場合様子をみていてかまいません。掻いたりこすったりしないように気をつけましょう。

腫れがひどく肘のあたりまで広がる場合には受診が必要になることもあるので連絡してみましょう。

 

発熱の場合の対処法

半日程度の発熱であれば軽い副反応ですので様子を見ていてかまいません。それ以上続くときや高熱のときには受診しましょう。

看護師からのポイント
看護師ポイント

実際は、接種後の発熱や下痢などは風邪症状によるものの方が多いです。迷ったときは普段の受診の目安で決めてかまいません。

 

数日で落ち着くことが多いですが、まれに副反応が大きく現れることがありますので、次の場合は注意が必要です。

 

(2)注意すべきアナフィラキシーショック

まれに接種後に、呼吸困難や意識障害などの症状が現れることがあります。そのため、すぐに対応ができるよう、多くの医療機関では接種後30分は院内で待つように指示があります。

予防接種の後は予定を入れずに、ゆったりとしたスケジュールで行きましょう。

看護師からのポイント

看護師ポイント

予防接種後に病院内待機の指示のない場合は、すぐに医療機関と連絡を取れるようにしておくことをお勧めします。

 

(3)予防接種後の生活について

基本的には普段通りの生活で良いです。激しい遊びをしなければお出かけしても大丈夫ですが、体力が消耗していることもありますので、できれば家で静かに過ごせると良いですね。

入浴も入ってかまいません。

疲れやすいので長湯は避けて、接種部位を強くこすったりせず優しく洗ってください。

 

まとめ

予防接種がある感染症は、それによって後遺症が残ることや、重症化して命を落とすこともあるからこそ予防接種が開発されてきました。

赤ちゃんは予防接種の種類も回数も多く大変ですが、お勧めなのは、予防接種時に次回のワクチンの種類と日程の予約を入れてしまうことです。かかりつけ医を決めて、体調不良の際はその都度相談して上手にスケジュールを組みなおし、赤ちゃんを感染症のリスクから守ってあげることができるといいですね。

 


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