幼少期になると性器いじりがみられることがあります。その様子を見てしまうと「えっ?」とびっくりするママも多いです。またどうにかして辞めて欲しいと悩むママもいます。
しかし、これは成長過程で見られるごく自然のことでもあり、それほど心配することはないのです。
1.幼児が性器いじりをする理由は?
触る場所が場所だけに人目が気になったり、将来が不安という意見もありますが幼児の頃は性的な目的でいじっているわけではないのです。
おちんちんが気になってしまう
性器いじりは多くの場合、おちんちんに恐る恐る触れてみたことからはじまります。
大人にとっては性器があることは当然ですが、小さな男の子からすると女の子には付いてないものが自分にはついていることを不思議に思い、ついつい沢山触ってしまうものなのです。
自分の身体の一部だと認識する段階
男の子にとっての性器いじりは、おちんちんを自分の身体の一部だと認識していくための確認行為でもあるのです。
この場合は、触りすぎて赤く腫れ上がってしまうようなことがない限り、見守る姿勢でいてあげてください。
不安・寂しさ・孤独感を代償している
「何となく気持ちがよくて触っていると安心する」というように、お気に入りのおもちゃやぬいぐるみを持っていると安心するという状態と同じ効果を期待している場合もあります。
この場合、もしかすると生活の中での不安や寂しさ、孤独感などをおちんちんを触ることで代償している可能性が考えられます。
大きな変化があった時に見られることが多い
実際、性器いじりが見られるのは
- 兄弟がうまれた
- 卒乳した
- 入園などによりママと過ごす時間が減った
- 引越しをした
というような何かしら子どもにとって大きな変化があったときが多いのです。
そのため、まずは子どもの様子や最近の生活環境の変化から、性器いじりをしてしまう理由を探ってみるのも良いでしょう。
かゆくて仕方がない(感染症を起こしているかも)
細菌による感染症をおこして痛みやかゆみを生じており、それが「性器いじり」に見えている可能性もあります。
女の子の場合は特に、尿道が短いため膀胱炎の心配もあります。
こういった病気の可能性が考えられるのであれば、ぜひ小児科の先生に一度相談してみてくださいね。
女の子の理由も男の子と同じようなもの
性器いじりを心配しているのは男の子のママが断然多いように感じますが、女の子でも性器いじりをする子がいます。理由はやはり男の子と同じようなものです。
2.不安の代償で性器いじりをしている場合の関わり方
不安や寂しさの代償で性器いじりをする幼児の声のかけ方によっては彼らをひどく傷つけてしまう可能性があります。
では、親としてどういう風に関わっていくとよいのでしょう。
性器いじりをしなくてもよくなるような声かけをしてあげる
まずは、以下のように性器いじりをしなくてもよくなるきっかけになるような声掛けをしていくとよいでしょう。
- 「みんな見ているから恥ずかしいよ」
- 「汚いお手てで触るとばい菌が入っちゃうよ」
- 「このおもちゃで遊んでみようか」
- 「お外でお友達と遊びにいこうか」
- 「ママとぎゅーってしようよ」
ついつい「何度言ったらわかるの!」、「人前でやめなさい!」と強い口調で頭ごなしに叱ってしまいがちですが、これでは逆効果です。
心に開いた穴を埋めてあげられるように関わる
子どもの気持ちになって心に開いた穴を埋める関わりをしていくことも大切です。
その方法は、それ程難しいものではありません。
- スキンシップを取るためにぎゅーっと抱きしめる
- 一緒に遊ぶ時間をつくる
- お友達の輪に入れるよう背中を押してあげる
- 子どもが興味を持つものを一緒に探す
など、ママだからこそわかるその子に合った方法で性器いじりをするということの代償をつくってあげるのです。
幼児の性器いじりに関するQ&A
Q.2ヶ月ほど前から娘が暇があると股に手をおいて顔を真っ赤にしています。性器いじりなのでしょうか?

Q.男の子ですが、性器いじりをするためにオムツをずらしていておしっこで布団や服を毎日汚してしまいます。どうしたらいいですか?

もしかすると、布団や服がよごれるということは、おしっこがしたい感覚があって触っているのかもしれません。その場合は、トイレトレーニングをはじめるタイミングかもしれません。おちんちんを触っている様子が見られたらトイレに連れて行ってみましょう。
おしっこが出たらいっぱい褒めてあげます。すると、そのうち触りたい感覚はトイレに行きたい感覚だと自分で理解していきすんなりとトイレトレーニングが成功するかもしれませんよ。
まとめ
多くのママが誤解しているのは、「性器いじりがいけないこと」だと思っていることです。
幼い時期の性器いじりは「いけないこと」ではなく「成長の段階」だと思うようにしてみましょう。小学校高学年以上になると、大人と同じように性的なめざめがはじまりますが、幼少期の子どもにとっては、性器いじりは自然なことです。そして安心感を与えてくれる大切な行為でもあります。
だからそ大人目線はく、子どもの気持ちになって慎重に関わり、穏やかに見守ることも大切なのです。
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女の子の場合は男の子のように触るのではなく、力を入れてみるなど間接的に刺激を与える場合が多いです。
2ヶ月前ということなので、その辺りで何か娘さんに心の変化があったのでしょう。振り返ってみて思い当たることがあれば、焦らずにゆっくりと娘さんと関わっていきましょう。