電磁波が胎児に与える影響とは?妊婦ができる対策をご紹介します

妊婦のお腹を触る手

「産まれてくる赤ちゃんの害として影響のあるものは避けたい」と妊婦の皆さん誰もが思うのではないでしょうか。

その胎児に影響があると言われているものの中の1つに『電磁波』があります。

今回はこの『電磁波』と『胎児への影響』、そして『電磁波防止対策』までご紹介します。

1.そもそも電磁波とは

電波塔

産婦人科外来で初期の妊婦指導を行う際にこの電磁波のことをお話させていただいていましたが、実際にしっかりと電磁波のことを知っている方は意外と少ない印象でした。

電磁波が悪影響だということはよく聞くからと、闇雲に電磁波を避ける前にまずは電磁波のことを知っておく必要があります。

電気が流れているところには電磁波が発生している

電磁波とは、簡単にいうと「電気と磁気の両方の性質を持つ波」のことです。

電気の影響が及ぶ範囲を電場、磁気の影響が及ぶ範囲を磁場と言い、その電場と磁場が合わさることで電磁波が発生するのです。

つまり電気が流れているところには電磁波が発生しているということになります。

電磁波が出るものって何だろう?

それでは、私たちの生活の中で電磁波を出しているものは何でしょう。

パソコンや携帯電話はよくご存知かと思います。しかし、実際はもっと多くの電化製品から電磁波は出ているのです。

ご家庭にあるものの中で、特に高い電磁波を出している電化製品をご紹介します。

(1)スマートフォン、携帯電話

スマートフォンや携帯電話は通話中(使用中)に特に強い電磁波が発生します。妊娠中は特にイヤホンでの通話が推奨されていますが、その場合でもお腹の上に携帯を置いてしまうと胎児が浴びてしまうことになります。

(2)パソコン、テレビ

この2つは電化製品の中でも比較的電磁波対策が進んでいます。

パソコンやテレビなどはブラウン管から液晶型などに変わったため、以前より電磁波が低くなっています。しかし、パソコンは本体からも強い電磁波が出ますので、注意が必要です。

(3)ミキサー、フードプロセッサー

ミキサーやフードプロセッサーなどモーターのある電化製品は、近くにいるだけで強い電磁波を受けてしまいます。

ミキサーなどを使用する場合の位置は、置く台の高さから考えるとどうしてもお腹の付近になってしまいます。1m以上離れれば電磁波は弱くなりますが、手でスイッチを押していないと稼動しない機器もあるのが難点です。

(4)電子レンジ、電磁調理器(IHクッキングヒーター)

電子レンジや電磁調理器からも高い電磁波が出ています。

(5)ホットカーペット、電気毛布、電気コタツ(ヒーター部分)

これらも強い電磁波の対象となっています。このホットカーペットと電気毛布は全体的に、電気コタツはヒーターの部分から強い電磁波が出ています。ホットカーペットの上に寝転んだり、電気毛布をかけて寝ること、またコタツにもぐり込んで寝ることは全身に電磁波を浴びていることになります。

この他にも高圧送電線付近に住んでいる場合は電磁波の影響が強いですし、レントゲンなどのX線やガンマ線なども強い電磁波を受けることになります。

2.電磁波が胎児に与える影響とは

胎児の写真を見る母親

電磁波が胎児に影響があるということはよく聞くと思いますが、実際にどういった影響があると考えられているのでしょうか。

各国の研究結果によると・・・

WHO(世界保健機構)は2011年、携帯電話を『発がん性を持つ危険有害物質』と指定しました。

その他にも電磁波が及ぼす影響として、小児白血病、白内障、幼児性突然死症候群、ダウン症、うつ病などがあるという各国の研究結果があります。

特に妊娠中のお腹の胎児への影響としては、電磁波を受けたことで学習障害や睡眠障害、先天性以上、流産・早産などがあると言われています。

様々な意見があり因果関係がはっきりしていない

しかしながら、電磁波の有害性と影響については今のところ様々な結果と意見があり、はっきりとしていないことも確かです。

そのため、電磁波を心配しすぎて、妊娠中の身体にストレスがかかってしまうこともよくありません。

看護師からのポイント

看護師ポイント

かといって、胎児に影響があると一部で言われている電磁波をまったく気にしないで生活することも心配なので、電磁波防止の対策を知っていくことは大切です。

3.妊婦が日頃からできる電磁波対策

お腹を見つめる妊婦

電気を使用するあらゆるものから電磁波が出ていることがわかりましたが、私たちはどうやって気を付けながら生活すればよいでしょうか。

次に、その具体的な電磁波対策についてお話します。

(1)電磁波を出す物からなるべく離れる

何よりもまず、電磁波が発生しているものから離れることが、電磁波防止として一番簡単で効果的な方法です。

電子レンジや電磁調理器を使用している場合は、調理の出来上がりを間近で待つのではなく、少し離れて待ちましょう。

とはいっても、実際の調理でその場を離れることは難しいことも多いと思います。その際は調理時間を短くしたり、調理方法を変えたりしてなるべく電磁波を浴びる時間が短くなるように工夫してみましょう。

パソコンなども同様です。仕事上どうしても使用しなければならないこともあるでしょうが、なるべく使用時間を短くするよう心掛けてください。

(2)電化製品にアースを使う

冷蔵庫や洗濯機、電子レンジなどの電化製品にはコンセントのプラグ部分に緑の線がついているものが多いです。これがアース線です。

アース本来の目的は、雷が家に落ちた際に感電を防いだり、電化製品に流れた電気を地面に逃したりするものですが、これを使うと電磁波を身体に影響のない範囲まで抑えることが出来ます。

アース線は、正確には電磁波の中でも『電場』だけに効果があるのですが、磁場よりも電場の方が身体に有害だと言われています。ですからアースを使用することは、電磁波防止対策として是非お勧めします。

(3)携帯電話などはイヤホンマイクやハンズフリー装置を使う

携帯電話などの通話はイヤホンマイクを使うとよいでしょう。携帯電話などから発生する電磁波を少しでも身体から遠ざけることが大切です。

ヨーロッパやロシアなど海外各国では妊娠中の女性に対して、イヤホンマイクやハンズフリー装置の使用を推奨しており、携帯電話とイヤホンマイクのセット販売を義務付けしているところもあります。

またイヤホンマイクなどを使う際には、携帯電話などをお腹の上に置かないようにし、胎児が電磁波を浴びないようにすることが大切です。

(4)電磁波防止グッズを使う

最近では、電磁波防止用の様々なグッズが販売されています。それらを生活の中で上手に取り入れてみるのも1つの手です。

電磁波防止グッズは、ショッピングサイト等の検索窓に「電磁波防止」や「電磁波シールド」と入力すると様々なグッズが出てくるので、見比べることが出来ます。またその検索時に「妊婦用」と同時に入力すると商品を絞ることが出来ますのでお試しください。

以下に電磁波防止グッズをいくつかをご紹介します。

・電磁波防止妊婦帯

5ヶ月目の戌の日が過ぎるとつけると良いとされる妊婦帯。大きくなっていくお腹を支え、身体の負担を軽減してくれる妊婦帯は装着するも多いグッズの1つです。
装着する予定があるのなら、普通のものよりは電磁波防止の妊婦帯がお勧めです。

お腹を支えてくれながら、電磁波もカットしてくれ一石二鳥です。

私自身もこの電磁波防止妊婦帯を使用していました。

仕事柄、パソコンやレントゲンなどの医療機器から電磁波が出ていますし、家庭でも様々な家電から電磁波が出ていますので、これは常に身につけているものでしたから、手軽に防止できて使いやすかったです。

・電磁波防止エプロン

電子レンジやIHクッキングヒーター、ミキサーやフードプロセッサーなど、台所で調理を行う際には様々な電磁波を発生させる機器を使用します。

その際に手軽に身につけることが出来るのがこの電磁波防止エプロンです。自宅で過ごすことが特に多い方はこの製品はとても便利です。

・電磁波防止キャミソール

外出先や職場で電磁波エプロンを着けることは恥ずかしいし、妊婦帯を着ける週数でもないという方には、電磁波防止キャミソールという商品もあります。これなら、外から見ても分かりませんが、お腹の胎児はしっかりと守ってくれます。

いくつかの商品をご紹介しましたが、数多く出回っている商品の中には効果が認められないものもあるようなので、試験結果や効果に信憑性のあるもの、信頼できるメーカーや公的機関の承認があるものなどを選ぶようにしてください。

電磁波防止グッズに頼りっきりになるのではなく、まずは電磁波を発生しているものから距離を取るということを忘れないようにしてください。

まとめ

電磁波が胎児に及ぼす影響は、まだはっきりとは証明されていません。しかし、電磁波と胎児の発育やその後の健康状態との関連も調査・研究結果、統計でわかってきていることです。

関係性がはっきりしたあとでその影響を嘆くより、強い電磁波があるとわかっているものからはなるべく遠ざかって影響を減らし、母子ともに安心した妊娠生活を送っていただきたいと思います。
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。


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ABOUTこの記事をかいた人

ジュプン

三児の男の子の母と看護師の両立に奮闘しながら総合病院の看護師として勤め、その勤務経験は10年以上。看護師と出産・育児との両立経験を生かし、皆さんが知りたいという内容を分かりやすくお届けしたいと思います。