逆子を直す4つの方法!逆子体操や外回転術について

逆子 直すには 方法

ご自身がはじめて医師から「赤ちゃん、逆子です」と言われたときは、驚かれたはずです。

「大丈夫なのかな、お産どうなるんだろう」と、不安な気持ちで一杯になった方もいるかもしれません。

しかし、今は赤ちゃんが逆子であっても、出産直前まで直る可能性があるのです。

逆子について

エコー検査

通常、赤ちゃんは頭を下にしながら産道を進んでくるため、赤ちゃんが生まれるときにはお尻ではなく、頭が見えます。

一方、逆子は頭ではなく、お尻が下になっている状態のことをいいます。つまり、逆子のまま生まれるとお尻からでてくることになるのです。

「逆子」は妊娠中期の妊婦の30~50%が経験する

妊娠中期くらいの時期の30〜50%程度の妊娠さんが「逆子」と言われる経験をします。

妊娠中期くらいまではお腹のスペースが広く、赤ちゃんが動き回れる余裕があるため、この時期の赤ちゃんは頭が上になったり下になったりしながら過ごしています。

つまり、お母さんのお腹のスペースに余裕がある間は、妊娠中期くらいまでなら自然に戻る可能性があるのです。

妊娠28週を過ぎると赤ちゃんの向き固定される

心配なのは、妊娠28週を過ぎた頃からです。この時期からはどんどんお腹も膨らみ、だれが見ても妊婦さんだと分かる姿に変わっていきます。

すると、お腹の中で赤ちゃんが動き回れるスペースがなくなっていき、赤ちゃんの向きが固定されます

通常、赤ちゃんの頭が大きくなると、重くなった頭が重力により下向きになります。そのまま固定されれば、逆子は自然と直ってしまいます。

約5%の割合の逆子のままの赤ちゃんは、骨盤が小さい、羊水が多いなどの原因と考えられていますが、はっきりした原因は分かっていません。

分娩時には大きな危険が伴う

赤ちゃんが逆子でも、お産までは特別な心配はいりません。しかし、分娩時には大きな危険が伴います。

破水した場合、お尻が下にあることで入り口に隙間ができてしまい、ヘソの緒が外に脱出してしまうリスクがあります。

また、1番大きな頭が最後にでることで頭がつっかえて生まれるまでに時間がかかり、赤ちゃんが低酸素状態になるリスクもあります。

多くの施設で帝王切開が選択されている

昔は逆子の自然分娩も行われていましたが、今は多くの施設で帝王切開が選択されています。

私も約15年間で1件だけ、逆子の自然分娩に立ちあったことがあるだけです。

今の時代、逆子の自然分娩を介助する技術そのものが無くなりつつあるという見方もあります。

逆子を直す方法(1)逆子体操

逆子体操をする妊婦

逆子を直す方法として、代表的なものが「逆子体操」です。

「逆子体操」とは、骨盤から赤ちゃんをずらして、自然と逆子が直るよう回転しやすい環境を作る体操です。

逆子体操のやり方

逆子を直すための逆子体操のやり方は以下の手順です。

  1. うつ伏せになり、できる範囲で床に胸をつけ、両手を顔の前で重ねる
  2. 下のイラストのように、膝を支点にして、お尻を高い位置に上げる(身体の負担にならない10分程度で十分)逆子体操 イラスト
  3. お尻を上げた後は横向きになり休む

眠る前にベッドの中で、調子が良ければ体操するというくらいの気持ちで行うようにしてください。

妊娠30週以降から行う

逆子体操を始めていいのは、赤ちゃんが自然に回りにくくなる妊娠30週以降からです。

逆子体操は、お腹の大きな妊婦にとって決して楽な体操ではありません。そのため、逆子体操の注意点は無理のない範囲で続けるようにしてください。

そもそも、逆子体操の医学的根拠はそんなに高くないとも言われているため、お腹がはるのを自覚しているのに体操を続けることは危険です。

逆子を直す方法(2)眠る向きを意識する

逆子が直せる眠り方をする妊婦

1番取り組みやすい逆子の直し方が、「眠る向きを意識する」という方法です。これはお母さんが向きを意識して眠ります。

右向きか左向きかは、赤ちゃんが重力を活かして自然と回転しやすい環境が作れる方を選びます。

赤ちゃんの背骨の向きで判断する

逆子を直す眠り方の向きを選択する際、赤ちゃんの背骨がお母さん側から見て右にあるのか、左にあるのかを知ることが大切です。

赤ちゃんの背骨の向きと、眠り方の向きの関係は以下の通りです。

  • 赤ちゃんの背骨がお母さん側から見て右にある場合:左を下に眠る
  • 赤ちゃんの背骨がお母さん側から見て左にある場合:右を下に眠る

健診の時に、主治医にエコーで確認してもらいましょう。

逆子を直す方法(3)ツボを押す

逆子を直せる足のツボ

逆子を直すのに効果的だと言われているツボをご紹介します。

ツボの押し方のポイントは「痛いけど我慢できる、痛気持ちいいくらいの力で押すこと」です。

また、押すときには、手の先やペン、ゴルフボールなどを使うといいでしょう。また、ツボにお灸を施す方法もあります。

(1)至陰(しいん)を押す

「至陰」とは、足の小指の外側、爪の下あたりにあるツボです。

至陰を押すことで子宮や赤ちゃんの動きが活発になり、お腹の中で回りやすくなります。

さらに血流が良くなることで、お腹もゆったりして回りやすい環境になるのです。

(2)三陰交(さんいんこう)を押す

「三陰交」とは、くるぶしから指4本分くらい上がった、太い骨の横にあるツボです。

三陰交を押すことで下腹部や胸部が刺激され、冷えた身体が温まり、赤ちゃんが回りやすくなります。

鍼灸院を利用してみよう

はじめにツボ押しやお灸を施すときは、鍼灸院などを利用することをおすすめします。

「至陰」「三陰交」を同時に刺激することで相乗効果も期待できますが、ツボの位置が間違っていると効果は期待できません。

体つきによりツボの位置も少しずつ変わるため、はじめはツボの位置を知ることが大事です。

助産師の中には鍼灸の資格を持つ人もいます。関心があれば、助産師外来などで聞いてみて下さい。

逆子を直す方法(4)外回転術を受ける

妊婦のお腹を触る医師

「外回転術」とは、医師が妊婦さんのお腹に手を当て、赤ちゃんの頭とお尻を確認し、回転させていく医療行為です。この施術は、エコーで確認しながら無理のない範囲で行います。

当日は、赤ちゃんのお尻を押し上げ、頭を固定し、お腹の外から少しずつ回転を促していきます。所用時間は10分以内です。

外回転術のリスクについて

外回転術は決して簡単な技術ではありません。経験と技術のある医師が万全の体制のもとに行わなければならない、リスクの高い医療行為です。

ある程度の力をかけて子宮内の赤ちゃんを回すため、回るときに胎盤が剥がれ「胎盤早期剥離」という状態となる可能性があります。

外回転術の適応は?

外回転術は、基本的に妊娠35週以降になっても逆子のままの赤ちゃんに行います。

緊急事態が発生した場合、赤ちゃんが生まれても障害が残らない時期を考慮し、慎重に決定します。

外回転術の成功率は60〜70%ですが、回らない場合もあります。そんなときは無理せず、状況が許せば数日たってから再度挑戦します。 

まとめ

実際、逆子で帝王切開予定だった妊婦さんのなかには、手術当日エコーで確認すると「逆子が直っていた」という方もいました。しかしだからと言って「逆子を直す!」と、頑張りすぎはおすすめできません。

大切なのは、どんなふうに産むかではなく、赤ちゃんとお母さんの二人が元気に出産を終えることです。頑張って下さい。


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ABOUTこの記事をかいた人

jun

【大阪府/30代/正看護師免許/助産師免許】助産師として働きだし15年以上になりました。読んだ方が、「また明日も頑張ろう」と気持ちを後押しできるような記事が書けるよう、頑張ります。