妊娠中に食べてはいけない注意食材6つ

妊娠中 食べてはいけない 食材

妊娠中に食べると、お母さん・赤ちゃんにとって悪い影響を及ぼすかもしれないものがあります。

そのほとんどが、絶対食べると悪いと断言できるものではありません。しかし、数パーセントでも良くない影響が出る可能性があるなら、赤ちゃんがお腹にいる今は避けることをお勧めします。

そのために「何を食べない方がいいのか」「食べ過ぎるとどんなリスクがあるのか」など知っておくことは大切です。

あなた自身の身体と、産まれてくる赤ちゃんのために役立つ情報として「妊娠中に食べてはいけないもの」をまとめました。参考になれば幸いです。

この記事を書いた看護師

助産師・看護師jun
Junさん
・大阪府/30代
・正看護師免許
・助産師免許
看護師資格を取得し、その後、助産師資格も取得しました。助産師として働きだし15年以上になり、妊活、子育てで悩むママさんを少しでも看護師・助産師目線でサポートできる記事を執筆していきます。

1.生肉(生ハム・ユッケ・レバーなど)は注意が必要

生ハム

火を十分に通していない肉を食べることは、普段の生活でも気を遣います。

生肉や加熱が十分でない肉には「O-157」や「トキソプラズマ」に注意が必要です。

O-157は、毎年ニュースなどで取り上げられるので聞いたことがあるはずです。家畜の排泄物の中に含まれ、それが食品に付着、人の口に入ることで感染します。

症状は下痢・腹痛・発熱・嘔吐などのいわゆる食中毒症状です。

 

【要注意】「トキソプラズマ」に抗体のない女性は要注意

「トキソプラズマ」は生肉や猫の排泄物、土の中にいる、幅3μm・長さ5μmほどのとても小さな寄生虫です。

普通に生活している中でこの寄生虫に感染していることはよくあり、健康な成人であれば風邪症状程度で特に問題とはなりません。

つまり、多くの人が気づかないうちにトキソプラズマ症にかかり、抗体ができているということです。一度抗体ができれば、2度とかかることはないので心配はなくなります。

 

先天性トキソプラズマ症を引き起こす

抗体がない女性が妊娠する半年前から妊娠中に感染すると、胎盤を通して赤ちゃんに感染、先天性トキソプラズマ症を引き起こすリスクがでてきます。

妊娠初期の感染は流産リスクを高め、赤ちゃんに感染すると水頭症や脳症、視力障害や運動障害などの症状がでることがあります。

抗体があるかどうかは血液検査で簡単に分かります。抗体がない場合は特に、肉はしっかり加熱すること、猫の排泄物に触れない、土を触るときには手袋をするなどの注意が必要です。

 

2.大きな魚(マグロ・メカジキ・金目鯛など)は注意が必要

マグロ

マグロなどの大きな魚の身には水銀が蓄積されているため、注意が必要です。

海や川には無毒の水銀が存在します。これを食べる微生物による食物連鎖の過程の中で、無毒の水銀が有機水銀であるメチル水銀に変化します。

メチル水銀は一定量を超えて体に入ることで、神経障害・発達障害のリスクが生じます

 

【要注意】赤ちゃんには水銀を排出する機能がない

普段の生活で私たち食べるマグロに含まれる「メチル水銀」は、排便とともに体の外に出そうとする機能が働きます。しかし、お腹の中の赤ちゃんにはこんな機能は備わっていません。

妊娠中にメチル水銀を含むマグロを食べると、胎盤を通して赤ちゃんに送られてしまいます。

目安として、1週間に1回80g(刺身1切れ15gくらいなので6切れ程度)までに抑えれば問題はありません。

 

3.生牡蠣は食べたら駄目?

生牡蠣とレモン

生で食べると美味しい生牡蠣には「ノロウイルス」の心配があります。

このウィルスは数10個のウィルスで感染するほど感染性が強く、嘔吐・下痢・腹痛などの食中毒症状がでます。

妊娠中は特に免疫力が低下しているため、ノロウイルスにかかりやすい状態にあります。

感染自体が赤ちゃんに及ぼす影響はありませんが、妊婦の体に吐く、下すなどの胃腸炎症状は大変です。ひどくなると脱水する場合もあるので、適切な水分補給と休息が大切です。

妊娠中は生牡蠣を食べることは避け、あさりやシジミなども十分加熱処理された食品を口にすることが1番です。

皆さんが生牡蠣を食べなくても、ノロウイルスに感染した人からもらってしまう場合も多いのがこのウィルスの特徴です。まずは、十分な手洗いやうがいなど日常の健康管理をしっかりすることが大切です。

 

4.生卵はもしもに備える必要がある

生卵

生卵には「サルモネラ菌」の心配があります。

日本の卵は、世界の中でも非常に安全性は高く本来まず問題となることはありませんが、妊婦でいる間は、もしもに備えるのが無難ではないでしょうか。

妊娠中、卵を生卵のまま食べることは避けることをお勧めします。半熟なら大丈夫とも言い難いです。

  • できるだけ新鮮な卵を購入する(日付確認、殻にヒビがないか見る)
  • 殻は洗わない(通常売られている卵は洗浄されているため洗うと殻についた菌が中にしみ込む)
  • 常温では菌がどんどん繁殖するため、買ってきた卵は直ぐに冷蔵庫に入れる

などの注意を守り、調理したら長時間たたない間に食べるようにしてください。

サルモネラ菌自体が赤ちゃんに与える影響はありませんが、下痢や嘔吐が続けばお腹がはりやすくなります

流産や早産の直接の原因となることはありませんが、念には念をと考えることが大切です。

 

5.ナチュラルチーズ(カマンベール・モッツァレラなど)は日本のものだけ

カマンベールチーズ

日本のナチュラルチーズは、製造時に加熱が義務付けられているため非加熱ではありません。つまり日本のチーズであれば生で食べても問題ないと言えます。

 

【要注意】輸入されたチーズに要注意

気を付けなければいけないのは輸入されたチーズです。

加熱されていないチーズには動物の腸管内などに存在する「リステリア菌」という菌が存在しています。

抵抗力が低下している妊婦は、成人女性に比べ20倍近くリステリア菌への感染リスクが高まっています

皆さんが妊娠中にリステリア菌に感染すると、胎盤を通して赤ちゃんもリステリア菌に感染します。

感染すると下痢や嘔吐などの食中毒症状が現れ、赤ちゃんは流産、早産、死産を引き起こすリスクが高まります

助産師からのポイント

助産師ポイント

知らない間に輸入品のチーズが含まれている可能性があるため、妊娠中はレアチーズケーキやティラミスなどは食べない方が無難です。

どうしてもティラミスなどが食べたいときは、チーズは輸入品でないか確かめることが大切です。

 

6.インスタント食品の添加物と塩分には注意!

カップラーメンとお箸

カップラーメン、カップうどん、カップ焼きそばなど、いわゆるインスタント食品と呼ばれるものを妊娠前には日常的に食べていた方もいるのではないでしょうか。

インスタント食品には、自然食品に比べ添加物や塩分がたくさん含まれています

添加物や塩分の取りすぎは、普段でも、むくんだり血圧が上がったりと生活習慣病のリスクにつながります。

 

【要注意】妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスクが高まる

妊娠中にインスタント食品を摂取することで、血圧上昇や淡白尿がみられる妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などのリスクが高くなります。

重症になると、早産や死産、お母さんの命にかかわる恐ろしい病気であることを忘れないで下さい。

妊娠期の目安塩分量は1日8g以下です。普段の成人女性の平均塩分摂取量は10g程度(国民健康栄養調査)です。油断すると、妊婦はすぐ塩分のとりすぎになります。

どうしても食べたいときは、スープや汁を残したり、野菜を加えたりとそのまま食べない一工夫が大切です。

 

まとめ

食事は生活をしていく上で基本となるものです。そんな食事を妊婦である10ヶ月近く、我慢したり、注意したりし続けることは大変なことですね。

しかし、あなたが食べたものはあなたと赤ちゃんをつなぐ胎盤を通し、赤ちゃんに影響を与えます。

そう思えばどうしても食べたいチーズやケーキ、大好きなマグロのお刺身なども少し控えることができそうな気がするのではないでしょうか。

また、生卵や生牡蠣などは避け、十分な加熱処理をすることです。それが母になる力です。

堅苦しくなりすぎず、バランス良い食事を心がけることが1番です。


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jun

【大阪府/30代/正看護師免許/助産師免許】助産師として働きだし15年以上になりました。読んだ方が、「また明日も頑張ろう」と気持ちを後押しできるような記事が書けるよう、頑張ります。