助産師外来ではどんな質問ができるの?よく聞かれる10の事例について

助産師と話す妊婦

助産師が中心となり、妊婦健診を行う助産師外来。ここでは、妊婦さんが抱えるちょっとした悩みやお産に対する疑問も、気兼ねなく助産師に相談できます。

そしてこのページでは、助産師外来で実際に妊婦さんからよく質問される10の事例(助産師の回答付き)をご紹介していきます。

「助産師外来ではどんな質問をしてもいいのかしら?」と疑問に思っている妊婦さんは、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた看護師

助産師・看護師jun
Junさん
・大阪府/30代
・正看護師免許
・助産師免許
看護師資格を取得し、その後、助産師資格も取得しました。助産師として働きだし15年以上になり、妊活、子育てで悩むママさんを少しでも看護師・助産師目線でサポートできる記事を執筆していきます。

Q1.陣痛が始まったか分からないことはないの?

悩んでいる妊婦

A1.陣痛が始まったかどうかが、分からないことはありません。痛みがあるかないか迷うなら、まだ、本格的な陣痛ではないと言うことです。

妊娠後期になると、子宮が収縮を繰り返すようになります。自覚症状としては、お腹が良くはる、硬くなる、などです。これを、前駆陣痛と言います。

陣痛かどうか悩む時は「前駆陣痛」であることが多い

「軽く痛みを感じるけど、陣痛かどうか分からない」「数分痛かったけど、気づいたらなくなっていた」と言う悩みも、前駆陣痛であることがほとんどです。

そんなときも「何分間隔か」と時計と向き合い続ける必要はありません。あまり神経質になりすぎず、ゆったりとした気持ちで、陣痛が強くなるのを待っていて下さい。

Q2.陣痛ってどれくらい痛いの?

陣痛に苦しむ妊婦

A2.陣痛の痛みは、個人の感じ方によって、大きく左右される痛みだと言えます。

「お産は鼻からスイカが出るくらい痛いと聞いていいたのに、そんなに痛くなかった」と言う人もいれば「もう、あんな苦しい痛さは嫌。我慢できない。意識が飛ぶかと思った」と、疲れ切った表情で話す人もいます。

その場になってみなければ分からない

このように、陣痛がどれくらい痛いかは、その場になってみなければ分からないことなのです。

また、「生理痛がひどいと、陣痛の痛みにも耐えやすい」「生理痛がきつい人は、陣痛の痛みも感じにくい」と言うのも、一概に正しい情報だと言い切ることはできません。

Q3.お産の時、病院に連絡するタイミングはいつ?

陣痛で電話する妊婦

A3.お産が始まる時、病院に連絡するタイミングとしては

  1. 破水
  2. 陣痛
  3. 出血

の3つがあります。

ただしどのサインでも、通常は赤ちゃんがすぐ生まれると言うことはありません。そのため慌てず、落ち着いて対応してください。

「破水」が始まった時

1番分かりやすいのが「破水」です。

  • 「パンと大きな音がした後、ジャーっと下着から溢れるくらい流れてきた」
  • 「尿もれか分からないけど、何か出たような気がする」

と場合は破水疑いの場合もあります。

いずれにせよ、病院への連絡が必要です。尿もれかどうかはっきり分からない状況でも、病院で診察すれば破水かどうか分かります。

10分以上間隔があかずに陣痛が来るようになった時

次に「陣痛」が始まった場合です。陣痛の始まりは「10分以上間隔あかずに、痛みがくるようになった」ときを目安にします。

自宅から病院までの距離にもよりますが、初産婦さんの場合は、5分間隔で規則的陣痛がくる。経産婦さんの場合は、8〜10分間隔で規則的な陣痛がくると言うのが目安になります。

しかし、中には、急激に陣痛間隔が縮まる人もいます。陣痛の強さの感じ方にも、個人差があります。迷った場合には、病院に連絡し相談して下さい。

出血(おしるし)が見られた時

最後に「出血」の場合です。お産の始まるサインの出血を「おしるし」と言います。特徴は、薄ピンクで少し下着に付いていたり、粘液に混じってどろっとしていたりします。

おしるしは、生理的なものなので、自宅での様子観察で良い場合がほとんどです。

生理のときの様に、真っ赤でさらさら、流れ出てくるような出血。真っ赤でナプキンからはみ出てく量の出血は、おしるしとは言いません。即座に、病院への連絡が必要です。

Q4.外出中に急に陣痛がきたらどうしたらいいの?

車で運ばれる妊婦

A4.陣痛が始まったばかりであれば、外出先で出産してしまう可能性は極めて低いです。

用事を切り上げて早めに帰宅する

外出中に「お腹がいつもよりはるな」「時々痛くなるな」と思ったら、用事を切り上げて、早めに帰宅するようにしましょう。

また外出時には、母子手帳はもちろん、病院に連絡できる携帯、大きめのナプキンなども用意しておくと安心です。遠出をするときはもちろん、散歩するときなども、誰かと一緒をお勧めします。何かあったとき、1人より2人の方が安心です。

Q5.会陰切開って痛いの?

分娩中の妊婦

A5.会陰切開は、分娩中の陣痛がピークの時に行われます。そのため、会陰切開自体は「ほとんど痛みを感じなかった」と言う産婦さんが多いです。

陣痛の方が会陰切開の痛みより強い

これは、陣痛が切開の痛みより強い、と言うことです。

また急激なお産の進行でない限り、切開する前には局所麻酔をします。麻酔をする時の、チクっとした痛みは感じます。切るときにも、切られた感覚は分かります。

Q6.帝王切開になるのはどんなとき?

帝王切開

A6.予定帝王切開の原因となるのは、

  • 逆子である
  • 前回帝王切開で出産している
  • 前置胎盤で胎盤が子宮の入り口をふさいでしまっている
  • 赤ちゃんの頭がお母さんの骨盤よりも明らかに大きい
  • 骨盤児頭不均衡と呼ばれる状態

などです。他にも、高齢出産で体力面が心配、妊娠中毒症の悪化でリスクが高いなどの場合もあります。

急遽、帝王切開に切り替わる場合

一方、出産途中で急遽、帝王切開に切り替えることもあります。原因としては

  • 赤ちゃんに酸素が十分行き届かない
  • 赤ちゃんが生まれる前に胎盤が剥がれてくる
  • 破水して時間が経過し、感染徴候がある
  • 母体疲労が強い

場合などがあります。

Q7.おっぱいケアはいつからどんなふうに始めるの?

バスト

A7.おっぱいケアを始めるのは、妊娠20週ごろからです。妊娠20週とは、胎盤が完成し、お母さんにとっても、赤ちゃんにとっても、安定期と呼ばれる時期です。

妊娠中期のおっぱいマッサージは慎重に

妊娠中期からのマッサージは、赤ちゃんが吸いやすように、乳頭から乳首を柔らかくするマッサージです。

マッサージ方法は?

マッサージ方法は、乳首に指の腹を当て、縦横に圧迫するイメージです。引っ張りたくなりますが、引っ張らず、乳頭に圧をかけるようにします。2分程度から始め、少しずつ時間を伸ばして下さい。切迫早産の徴候がある場合には、医師に許可を得てから取り組みます。

妊娠37週ごろからは積極的にマッサージして大丈夫

妊娠37週ごろからは、毎日10分程度、積極的にマッサージします。マッサージすると、お腹が張りやすくなったり、時には痛みを感じたりしますが、心配はいりません。

妊娠37週からは、いつ産まれても大丈夫だからです。散歩したり、動いたりが苦手な妊婦さんは、マッサージに取り組む方が、ハードルが低くなるかもしれません。

Q8.産まれたらすぐ母乳はでるの?

分娩直後の母子

A8.赤ちゃんを産んだらからと言って、すぐに母乳は出ません。母乳は、赤ちゃんが吸うことによって、出てくるようになるのです。

産後3日目ごろから分泌量が増え始める

一般的には、産後3日目ごろから分泌量が増え始めます。しかし、入院している間はほとんどで出なかったのに、1ヶ月くらいしてから良く出るようになったと言う話も、珍しくはありません。

すぐに出なくても簡単に諦めないで

そのため、でないからと言って、簡単に諦めてしまわないことです。全てをミルクに切り換えるのは、いつでもできます。母乳で頑張ってみて、無理そうならオッパイを少しお休みするのも一つです。頻回に、根気よく吸わせ続けることが大切です。

Q9.妊娠は病気じゃないのに辛くなるときがあるのはなぜ?

憂鬱な妊婦

A9.10%以上の妊婦さんが、妊娠中、軽い鬱のような症状を感じます。

原因は、女性ホルモンの分泌が増えたり、ホルモンバランスが崩れたりすることです。「何もないのに涙がでてくる」「急に無気力になる」「少しのことで落ち込んでしまう」など、症状の出方にも個人差があります。

赤ちゃんがお腹にいる生活に慣れていないだけ

しかし、戸惑う必要はありません。今までの生活では考えられなかった、赤ちゃんがお腹にいる新しい生活。そんな生活に、慣れていない、適応できていないだけなのです。

辛いときは、まず、誰かに話して、ゆっくり休んで下さい。時間が経てば、いつも通りの自分に戻っているはずです。

Q10.妊娠してから腰痛がひどいがどうしたらいい?

腰痛を持つ妊婦

A10.妊娠すると、出産に備え「リラキシン」と呼ばれる女性ホルモンの分泌が増えます。「リラキシン」には、狭い骨盤を通れるよう、関節や靭帯を緩める作用があります。

関節や靭帯が緩むと、骨盤やお尻の筋肉を支えようと、腰への負担が大きくなります。

骨盤ベルトを使用し、同じ姿勢でいる時間を短縮する

もし腰痛がひどいのであれば、骨盤ベルトを使用したり、同じ姿勢でいる時間を減らしたりして、症状が悪化するのを予防します。妊娠初期から腰痛があるなら、なおさら早めの対策が必要です。

まとめ

ここでは、妊娠外来でよく聞かれる質問をピックアップしてみましたが、基本的に助産師外来では、妊婦さんが安心して妊娠生活を送れるためにどんな些細な質問にも答えてくれる環境です。

特に初めて妊娠された方は何かと不安も大きいでしょうから、助産師外来を積極的に活用してみることをお勧めします。


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jun

【大阪府/30代/正看護師免許/助産師免許】助産師として働きだし15年以上になりました。読んだ方が、「また明日も頑張ろう」と気持ちを後押しできるような記事が書けるよう、頑張ります。