妊娠中の便秘薬が及ぼす影響と注意点について

薬を飲む妊婦

妊娠してから、少しずつ大きくなるお腹を眺め、喜びを感じる機会が増えているのではないでしょうか。

同時に、妊婦さん特有の悩みも膨らんできているはずです。そんな妊婦さんの悩みの中で、約3人に1人が経験すると言われる便秘。

今回は、この便秘対策について、便秘薬の影響や注意点を紹介します。

この記事を書いた看護師

助産師・看護師jun
Junさん
・大阪府/30代
・正看護師免許
・助産師免許
看護師資格を取得し、その後、助産師資格も取得しました。助産師として働きだし15年以上になり、妊活、子育てで悩むママさんを少しでも看護師・助産師目線でサポートできる記事を執筆していきます。

1.妊娠中に服用する便秘薬が及ぼす影響とは

お腹がはっている妊婦

お腹の中に溜まった便の水分は、腸管が吸い上げてしまい、便がどんどん硬くなります。硬くなった便を排便するには「お腹に力を入れなくては出せない」と言う、状況が起きてしまいます。

無理にお腹に力を入れるのは妊娠中は避けるべきなので、便秘中は便秘薬を飲み、排便コントロールをした方が良いです。

ただし、妊娠中の便秘薬は以下のような影響があることは念頭に置いておきましょう。

便秘薬が効きすぎるとお腹がはりやすくなる

問題は、便秘薬の効果が強く出すぎた場合です。下痢をするほどひどくなくても、何度も排便を繰り返すと、どうしてもお腹は張りやすくなってしまいます。お腹の張りと、子宮収縮を見分けるのは難しく、妊婦さんが気づかない間に、子宮が収縮していたと言うことは良くあることです。

陣痛かどうか迷ってしまう

妊娠後期には、それまで便秘とは無縁であった妊婦さんでも、便秘の悩みが急に出てくるようになります。「出にくいな」と感じたら、むりせず便秘薬を使用していただきたいのですが、妊娠36週以降の臨月と呼ばれる時期からは、注意が必要です。

「便秘薬を飲んでから、お腹が痛くなった。便は少しでたけど、お腹がまだ痛い」となってしまう、妊婦さんをよく見かけます。

妊娠週数から考えると、いつ陣痛が始まってもおかしくない時期だからです。

答えは、しばらく様子を見れば解決します。便秘薬が原因なら、時間が経てば痛みはなくなります。一方、陣痛が原因なら、痛みは増してきます。経産婦さんの場合は特に「痛みが陣痛ではないか、このまま痛みが強くなるかも」と、一度経験している分、余計に敏感になってしまうことがあるようです。

2.妊娠中に便秘薬を使用する際の注意点

次に、妊娠中に便秘薬を使用する際の注意点をご紹介していきます。

市販薬は使用しない

最近は、ドラッグストアなどでも便秘薬が売られています。しかし、妊娠中は、市販薬は使用しない方が良いです。

市販薬には、腸管が刺激されるタイプの薬があるからです。刺激性の強い便秘薬は、効き目が強く出すぎたり、子宮の収縮を誘発したりする心配があります。

もし、どうしても市販薬を使用する場合には、薬剤師に相談できる場所を利用して下さい。

いつ排便があったのか・便秘薬はいつ飲んだかを記録する

妊娠中は、特に、しっかり排便状況を把握する必要があります。普段なら「最後に排便があったのはいつだったかな、はっきり覚えてなくて3日くらいかなあ」と言う状況もあるかもしれません。

しかし、妊娠中は、しっかり記録をつけ、3日以上の便秘を予防して下さい。

手帳やスマホアプリなどに記録しよう

排便状況を記録すれば、便秘薬を飲むタイミングもすぐ分かります。もちろん、便秘薬を飲んだときにも、忘れず記録をつけようにして下さい。記録には、手帳やスマホアプリなど、常に持ち歩くものがお勧めです。

3.薬に頼らず便秘を解消するのが一番

野菜を持つ妊婦

便秘を改善するには、便秘薬に頼らず、これまでの生活習慣を見直すことです。対策としては、妊娠前と同じで方法で問題ありません。

食習慣を改善する

肉中心の食習慣の人は、野菜や果物を意識的に取り入れるように改善します。ゴボウやヒジキ、セロリなど、食物繊維を多く含む食品を取り入れるのも良い方法です。

一気に、これまでの食習慣全てを改善するのは、ハードルが高すぎます。起床時に、水や牛乳を飲む。ヨーグルトやバナナを、毎日摂る。3食、きちんと食事を摂る。簡単で、できそうな方法から始めていきましょう。

排便習慣を整える

起床時に、トイレに座る習慣をもつ。出勤前に、トイレに座る習慣をもつ、始めのうちは、トイレに座っても、全く排便をもよおしたり、便意を感じたりしないと思います。それでも、続けて下さい。

続けることで、徐々に、排便習慣が作られていきます。便意を感じたときも、同じです。便意を無視せず、トイレに座るようにします。

お腹の周りのマッサージも取り入れる

もう一つ、マッサージも取り入れます。お腹の周りのマッサージです。おへその下の丹田と呼ばれる場所に手を当て、周辺を円で描くように、10回程度動かします。片手でも、両手でも、やりやすい方法で行なって下さい。

運動習慣を作る

妊娠すると、普段、運動習慣が無かった人は、全く運動する機会がなくなってしまいます。運動習慣ができている人は、運動量を調整しながら続けていけます。ここでは、普段、運動習慣がない人が取り組みやすい運動を紹介します。

ポイントは、初日から意気込みすぎないで、軽い活動から始めることです。

自宅の周りを散歩する

まずは、朝や夕方の涼しい時間に、自宅の周りを10分くらいかけて、散歩します。散歩も億劫だと感じる人は、起床後すぐ、太陽の光を浴びるだけでかまいません。

今まで、外出に自転車を使っていた人は、自転車をやめ、歩くようにします。

お風呂上りにストレッチをする

自宅ですぐできる運動としては、ストレッチがお勧めです。お風呂あがりに、5分程度から始めて下さい。足の裏を合わせるように、あぐらをかきます。両膝を持ち、ゆっくり押しながら息を吐きます。太ももが、ストレッチされているのを感じて下さい。余裕があるなら、あぐら態勢のまま体を前に倒します。お尻の上から背中にかけて、ストレッチができます。

もし、切迫早産傾向(お腹がよくはる、張り止めを飲んでいる)があるなら、無理は禁物です。医師に確認するようにして下さい。

まとめ

便秘がひどくなると、急激な下腹痛に襲われたり、気張りすぎて痔になったりするリスクも出てきます。

しかし妊娠中は、例え便秘薬であっても、飲むことに抵抗がある方もいるはずです。まずは「排便習慣」「食習慣」「運動習慣」の改善に取り組んでみて下さい。

そして上手く便秘薬を活用し、ストレス知らずの妊婦生活が送れるうにしていきましょう。


ナース・ティーチャーの記事があなたのプラスになれば、シェアお願いします。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でフォローしよう!

ABOUTこの記事をかいた人

jun

【大阪府/30代/正看護師免許/助産師免許】助産師として働きだし15年以上になりました。読んだ方が、「また明日も頑張ろう」と気持ちを後押しできるような記事が書けるよう、頑張ります。