生理不順の5つの原因と対処方法!周期を整えて妊娠しやすい体へ

生理不順の5つの原因と対処方法

生理不順が気になっているものの、特に痛みもないし経血の量も多くないから何となくそのままにしているという女性も少なくないのではないでしょうか。

しかし、生理周期が乱れていることは女性の身体にとって良い状態とは言えません

というのも、生理周期が乱れているのに放っておくと、いざ「妊娠したい」と思ったときに妊娠しにくい可能性が出てきてしまうのです。

そこで今回は、これから妊娠を考えている皆さんの乱れてしまっている生理周期を整える方法をご紹介します。生理不順だからと『病院でお薬を処方してもらって終わり』ということではなく、これを期に生活習慣から見直して、生理周期をしっかりと整えてみませんか。

より健康に過ごして、来るべく時の妊娠に備えた身体を作りましょう。

この記事を書いた看護師

元看護師ジュプン
ジュプンさん
・福岡県(現在海外在中)/41歳
・正看護師免許

三児の男の子の母と看護師の両立に奮闘しながら総合病院の看護師として勤め、その勤務経験は10年以上。看護師と出産・育児との両立経験を生かし、皆さんが知りたいという内容を分かりやすくお届けしたいと思います。

初めに:生理周期と生理不順を知っておこう

生理周期と生理不順を知っておこう

もし、「あなたの生理周期を教えてください」と医者や看護師に聞かれたら、自分の生理周期を答えることが出来ますか?

何となく聞いたことがある日数だからと「28日位です」と答える人が多いかも知れません。私が働いていた産婦人科外来でも、自分の生理周期をしっかりと答えることが出来る患者は半数くらいでした。

妊娠を考えていく上では、一般的な答えではなく、自分の本当の生理周期を把握しておくことが重要です。把握しておくと、健康面だけでなく妊娠しやすいタイミングも分かりやすくなるのです。

今からその生理周期と生理不順について詳しくお話します。

 

(1)女性にとって正しい生理周期とは

生理周期とは、『生理が始まった日から次の生理が始まる前日まで』の期間ことを言います。

そして医学的には、この期間が25~38日であることが正しい生理周期とされています。とはいっても、人それぞれ周期には個人差があるものです。

看護師からのポイント

看護師ポイント

毎月きっちりと同じ日数で生理が来るとは限りません。ばらつきがあるからといって、生理不順というわけではなく、その差は前後5日くらいであれば問題ないとされています。

まずはあなたの周期がどのようになっているのかを計算してみましょう。

 

(2)生理不順は女性ホルモンのサイクルの乱れ

女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの2つがあり、このホルモンが生理周期と密接な関わりを持っています。

生理不順とは、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの分泌のサイクルが乱れて生理周期にばらつきが出ている状態のことを言います。

エストロゲン卵巣の中の卵子を成長させるホルモン
(生理が始まった頃から排卵する前後頃まで多く分泌)
プロゲステロン子宮内膜の厚みを保ったり体温を上げたりして着床を助けるホルモン
(排卵が終わる頃に多く分泌)

この分泌のサイクルを繰り返し、生理周期のリズムを保っているのです。

どちらか一方のホルモンの分泌量が少なかったり、過剰すぎたり、エストロゲンとプロゲステロンのホルモン分泌の切り替えが、うまくいかないことで生理周期が不順になるのです。

 

(3)ホルモンの分泌を確かめるための基礎体温チェックを行う

生理周期とホルモンの分泌を確かめるには基礎体温を測ってみるのが一番簡単で分かりやすい方法です。

基礎体温は普通の体温計ではなく、さらに細かな小数点以下2桁までの表示がされている専用の体温計で測ります。体温の細かな変化で今分泌されているホルモンの状態や排卵日などがわかるのです。自分の生理周期ときちんと把握し、妊娠に備えたい方にはお勧めです。

基礎体温に関しては、以下ページ、

病院に頼らない妊活方法!私は産めるカラダなの?

2017.06.12
を確認してください。

 

原因1.女性ホルモンバランスの乱れによる生理不順

女性ホルモンバランスの乱れによる生理不順

女性ホルモンの分泌バランスで保たれている生理周期のため、当たり前ですが、ホルモンのバランスが乱れてしまうと生理不順の原因となります。

一般的には、女性ホルモンの分泌量が少なくなると生理不順になると言われていますが、その原因として多く挙げられるのが『年齢』と『ストレス』です。

年齢が原因のが場合・体内環境が整ってない10代の思春期に多い
・ホルモン分泌量が徐々に減っていく50代前後の更年期に多い
ストレスが原因の場合・ストレスは緊張を体に感じる
・子宮は筋肉でてきており、ストレスにより子宮が凝り固まる

『ストレス』に関しては、仕事や家族、子供や学校のこと、その他の人間関係、環境などで悩み事や不満が多いと女性ホルモンのバランスが乱れて、生理不順になってしまうこともあります。

子宮は筋肉で出来ているので本来は伸縮性があるものが、ストレスを感じてしまうと、緊張が高くなり身体もガチガチに固まります。筋肉で出来ている子宮も凝り固まってしまい、その状態では女性ホルモンの分泌も低下し、生理不順を招いてしまいます。

 

対処法:ホルモンバランスを一定に保つ方法

ストレスをストレスと気付いていない人もたくさんいるため、まずは自分のストレスと向き合うことを始めましょう。不満や不安を書き出すのも1つの方法です。そして本当はどうなりたいのか(どうしたいのか)も書いてみましょう。

視覚的に入ることで、頭の中が整理されて少なからず方向性を見出すことが出来るようになります。

 

気分転換で体をリフレッシュさせること

気分転換もとても良い方法です。環境を少しでも変えることで気分もリセットされます。お気に入りのお茶を飲んだり、好きな音楽を聴くこともリフレッシュになります。

こうしたストレスに対する些細な方法が、徐々に効果を生み結果的にホルモンバランスを整える手助けをしてくれます。

看護師からのポイント

看護師ポイント

ストレスの原因は人それぞれですし、解消方法も様々あります。そのため、まずは体がストレスを感じているのかどうかを確認してください。

 

原因2.姿勢による子宮の血流の妨げによる生理不順

姿勢による子宮の血流の妨げによる生理不順

解剖学的に見ると、子宮は大腸と膀胱に挟まれた間に位置しています。子宮が圧迫されると、子宮自体だけでなく繋がっている卵管、卵巣の血流はもちろん、ホルモンの分泌にも影響を及ぼします。

  • 猫背の方
  • 便秘になりやすくいつも腸が膨らんでいる方
  • デスクワークが多い方
  • おしっこをよく我慢してしまう方

上記の姿勢が問題で、生理不順の原因になっている可能性があり、、子宮・卵管・卵巣を圧迫して血流を悪くし、ホルモン分泌を乱す要因になるので注意が必要です。

 

対処法:適度に休憩を挟み子宮を圧迫しない姿勢を心がける

便秘対策はもちろんですが、どうしても仕事上デスクワークが多い方もいるでしょう。

長時間のデスクワークは良い姿勢を保ったまま行うことが次第に困難となりますから、適度に休憩を挟みましょう。その際はまっすぐに立って、子宮の圧迫を取り除いて血流を取り戻しましょう。

なかなか立つことが困難な場合は、背筋をこまめに伸ばすだけでも変わってきます

 

原因3.痩せ過ぎと太り過ぎによる生理不順

痩せ過ぎと太り過ぎによる生理不順

ダイエットによる痩せすぎや肥満による太りすぎも女性ホルモン等のバランスが崩れることによって、生理不順になる原因となります。

 

(1)ダイエットが生理に及ぼす影響について

ダイエットも生理不順と関係があることが分かっています。特に無理なダイエットは体に大きく負担がかかりますので自律神経に支障をきたし、卵巣機能が低下することもあるのです。

 

体脂肪と生理不順の関係について

ダイエットでは体重と一緒に体脂肪率も減ります。体脂肪率と生理不順の関係についての研究では、以下のような可能性の数値が出ています。

体脂肪率が25%以下生理不順になる可能性5%
体脂肪率が20%以下生理不順になる可能性20%
体脂肪率が10%以下生理不順になる可能性80%

体脂肪の少ないアスリートに生理不順が多いということも聞いたことがあるのではないでしょうか。体脂肪が減り過ぎると、身体の中では生殖に適した栄養がないと判断されてしまい、生殖機能がストップし、その結果生理不順となるのです。

 

(2)肥満が生理に及ぼす影響について

「肥満で生理が止まってしまった!」ということも実はあります。

女性ホルモンであるエストロゲンは卵巣で分泌されることは知られていますが、実は脂肪細胞からも作られることがわかっています。女性ホルモンは減少しても増加し過ぎても生理不順を起こしてしまいます。肥満が原因で増えてしまった脂肪細胞からエストロゲンが過剰に分泌されてしまうと生理不順の原因となりうるのです。

 

看護師からのポイント

看護師ポイント

女性として「綺麗な体になりたい」というのは女性の憧れですが、過度なダイエットは身体を壊すだけです。妊娠に際しては、お腹の赤ちゃんを守るために適度な脂肪が必要不可欠です。肥満であれば体重管理はもちろん大事ですが、もしそうでないのならダイエットよりもまずは妊娠できる健康な身体という点で生活を見直してみてはいかがでしょうか。

 

原因4.身体の「冷え」による生理不順

身体の「冷え」による生理不順

子宮は本来、温かい場所ですが、身体が冷えきってしまうと生理不順となることがわかっています

では、どうして身体が冷えてしまうのでしょう。

季節や気温の変化で体が冷えてしまうだけではなく、運動不足で体温が上昇しにくくなってしまっているということも大きな原因の1つです。冷えは身体の血流を悪くし、合わせてホルモンの分泌を減少させてしまうのです。

 

対処法:冷えによる生理不順への対策について

身体の冷えを改善するのは、直接身体を温めるということだけではありません。身体を温めることは一時的な効果でしかないので、もっと根本的な改善が必要です。冷えを改善し芯から温まるには食生活の見直しと運動です。

 

看護師からのポイント

看護師ポイント

まずは直接的に身体を冷やす冷たい食べ物・飲み物を避け、身体を冷やす作用のある糖分も控えましょう。また筋肉量が減ってしまうと基礎代謝が下がり冷えの原因になりますので、適度な運動と筋肉を作ることが大切です。熱量が増え、筋肉を作る手助けをしてくれるたんぱく質をしっかりと取ることが大切です。

 

原因5.病気が隠れている生理不順

病気が隠れている生理不順

子宮筋腫や子宮内膜症などの子宮に関係した病気や卵巣は腫れていたり、卵巣機能不全などでは生理が不順になる場合があります。

病気の種類よって、

  • 妊娠していないのに生理が来ない
  • 排卵がない
  • 生理周期が極端に短い
  • 生理がだらだらと長い間続く

など症状が違います。

 

対処法:気になった場合は早めの受診をおすすめします

生理が不順でも特に大きく生活に影響がないと、つい後回しになってしまいがちです。しかし、前述したようにその奥には病気が潜んでいることもあるのです。

 

看護師からのポイント

看護師ポイント

以前外来で担当した30代前半の女性は、妊娠の可能性がないのに今まで順調だった生理が3ヶ月程前から生理が来ないということで受診されました。調べてみると「多のう胞性卵巣症候群」という病気が分かりました。この病気の主症状には無月経があります。無月経というのは生理が来ないことですが、排卵も起こっていないということなので妊娠に大きな影響を及ぼすのです。この病気の場合は、妊娠の希望の有無で内服、注射、手術と治療法の選択があるのですが、この方は妊娠の希望が当面なかったのでホルモン療法で正常な排卵と生理の回復を促しました。完治されてしばらく経った後、妊娠なさって再受診された時にはとても嬉しかったのを覚えています。

このような例もあるように、長い間生理不順が継続する場合は一度病院を受診することも合わせてお勧めします。

 

まとめ

以前勤めていた産婦人科外来には生理不順で悩む方が多数来院していましたが、その際病院側としてはその症状に見合ったお薬を使用するだけでなく、生活習慣の見直しも含めたこの記事のような生理不順改善の助言を行っていました。

もしあなたが今、生理不順で悩んでいるなら、今回ご紹介した内容を参考にご自分の身体をもう一度しっかりと見つめ直してみませんか

今後妊娠を考えている場合、まずは生理不順を改善し妊娠・出産の出来る体内環境を整えていきましょう。

早く始めるに越したことはありません。

あなたの生理不順が無理なく整って、妊娠しやすい身体になることを願っています。


ナース・ティーチャーの記事があなたのプラスになれば、シェアお願いします。

 

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ジュプン

三児の男の子の母と看護師の両立に奮闘しながら総合病院の看護師として勤め、その勤務経験は10年以上。看護師と出産・育児との両立経験を生かし、皆さんが知りたいという内容を分かりやすくお届けしたいと思います。